
メル美人は亡くなると21グラム軽くなって、それが「魂の重さ」なんだって。映画のタイトルにもなってたよね。

プレ男魂って、はかれるの!?ちゃんと実験したってこと?
こんにちは、Dr. Taro です。 「都市伝説にマジレス」、今回は「魂の重さは21グラム」です。もとの論文を読んでみました。
もとになったのは、1907年のアメリカの実験
- 1907年、アメリカの医師ダンカン・マクドゥーガルが、「魂の物質についての仮説と、その物質が存在する実験的証拠」という論文を、アメリカ心霊研究協会の雑誌に発表しました(同じ論文が医学雑誌『American Medicine』にも同時に載りました)
- 彼の考えは、「死後も人格が続くなら、それは空間をしめる『物質』のはずで、重さがあるなら、亡くなる瞬間の体重の変化ではかれるはず」というものでした
どんな実験だった?
- とても精密な台ばかりの上にベッドをつくり、亡くなる直前の患者さんに寝てもらって、亡くなる瞬間の重さの変化を見ました
- 論文によると、患者さんたちは亡くなる何週間も前に、実験への同意をしていたとされています
- はかりは、10分の2オンス(約6グラム)の変化がわかる精度だったと書かれています

メル美本当にはかりに乗せて、亡くなる瞬間を見ていたんだ…。
結果:21グラムだったのは、6人のうち1人だけ
論文に書かれた6人の結果をまとめると、こうなります。
| 論文に書かれた結果 | |
|---|---|
| 1人目 | 亡くなった瞬間に、4分の3オンス減った(約21グラム。これが「21グラム」のもと) |
| 2人目 | 亡くなる時刻がはっきりせず、半オンス減り、さらに1オンス半ほど減った |
| 3人目 | 亡くなったときに半オンス、その数分後にさらに1オンス減った |
| 4人目 | はかりの調整が不十分で、本人が「この実験は価値がない」と書いた |
| 5人目 | 8分の3オンスほど減ったが、そのあと、はかりのふるまいがふしぎな動きをした |
| 6人目 | ベッドに乗せて5分ほどで亡くなり、はかりの調整中だったため、本人が「価値がない」と書いた |
※1オンスは約28.35グラム。4分の3オンスは約21.3グラムです
- さらに、犬15匹でも同じ実験をして、亡くなる瞬間に重さは減らなかったとし、「人と犬のちがい」ではないかと考えました。ただし、犬にはおとなしくさせる薬を2種類使っていて、本人も「犬の実験は薬で正確でなくなった」と書いています

プレ男え、21グラムって、1人目だけの数字なの!?
マジレス:この実験で「魂の重さ」は言えない
- 人数がとても少ない:6人で、そのうち2人は本人が「価値がない」としています
- 結果がばらばら:減った量も、減ったタイミングも、人によってちがいます。「魂の重さ=21グラム」と決められる結果ではありません
- 亡くなる瞬間をはっきり決めるのがむずかしい:2人目では、本人も「いつ亡くなったのか、ふつうの証拠からは大きな疑いがあった」と書いています
- 本人も、決定的とは言っていない:論文の最後で、「まちがいのないように証明するには、たくさんの実験が必要」「ほかの研究者の実験で確かめられたら」と書いています

「魂の重さは21グラム」のもとになった1907年の実験では、21グラム減ったのは6人のうち1人だけで、結果はばらばらでした。医師本人も、たくさんの実験が必要だと書いています。
まとめ
- 「21グラム」は、1907年の医師マクドゥーガルの実験から
- 6人のうち、4分の3オンス(約21グラム)減ったのは1人目だけ。2人は本人が「価値がない」と書いた
- 犬の実験は、薬を使っていて正確でないと本人が認めている
- 本人も「たくさんの実験が必要」と書いていた。魂の重さを示した実験とは言えない
- ほかの都市伝説は、金縛りは霊のしわざ?、人間は脳の10%しか使っていない?もどうぞ
参考文献
- MacDougall D. Hypothesis Concerning Soul Substance Together with Experimental Evidence of the Existence of Such Substance. Journal of the American Society for Psychical Research. 1907;1(5):237-244.(同時に医学雑誌 American Medicine にも掲載)インターネットアーカイブ所蔵. https://archive.org/details/sim_journal-of-the-american-society-for-psychical-research_1907-05_1_5 (閲覧日:2026年10月1日)
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