
メル美世界では、10代で妊娠・出産する人がたくさんいるって聞いたの。

プレ男10代で出産すると、体への負担も大きいのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、世界の10代の妊娠の話です。世界保健機関(WHO)のファクトシート「Adolescent pregnancy」(2024年4月10日)をもとにまとめました。日本で10代で妊娠したかもと思ったときのことは、10代で「妊娠したかも」と思ったらを見てください。
年2,100万件、約半分は予定外
WHOによると、
- 2019年の時点で、低・中所得国の15〜19歳では、毎年推計2,100万件の妊娠があり、その約50%は予定外の妊娠でした。約1,200万人が出産しています
- 15〜19歳の予定外の妊娠の55%は中絶で終わり、低・中所得国では安全でない中絶が多いとしています
- 10〜14歳の出生率は、2023年に世界で1,000人あたり1.5でした
出生率は下がってきた
WHOによると、15〜19歳の出生率(1,000人あたり)は、2000年の64.5から2023年の41.3に下がりました。ただし、地域による差が大きく、サハラ以南のアフリカ(97.9)や中南米・カリブ(51.4)で高く、WHO欧州地域では13.1でした。
お母さんと赤ちゃんへの影響
WHOによると、
- 10代(10〜19歳)のお母さんは、20〜24歳のお母さんにくらべて、子癇(妊娠中のけいれん)、産後の子宮内膜炎、全身の感染症のリスクが高くなります
- 赤ちゃんも、低出生体重、早産、重い新生児の病気のリスクが高くなります
- 教育が少ない人や、経済的に苦しい人で10代の妊娠が多く、児童婚や子どもへの性的虐待、避妊具を手に入れにくいことなども背景にあるとしています

10代の妊娠は、お母さんにも赤ちゃんにもリスクが高くなることがあります。性と体についての正しい知識や、避妊の方法を知っておくことが大切です。

プレ男避妊の方法を知っていることや、相談できる場所があることが、若い人を守ることにつながるんだね。
10代の避妊については10代の避妊、包括的性教育については「包括的性教育」ってなに?を見てください。
(更新)厚生労働省の「令和6年(2024)人口動態統計(確定数)の概況」によると、2024年に日本で生まれた赤ちゃん68万6,173人のうち、お母さんが15〜19歳だったのは4,231人(2023年は4,325人)、14歳以下は27人でした。15〜19歳のお母さんからの出生は、1985年の1万7,854人から大きくへっています。妊娠の数(中絶をふくむ)や、15〜19歳の女性1,000人あたりの出生率は、この資料では確かめていません。
まとめ
- 低・中所得国の15〜19歳の妊娠は年2,100万件、約半分は予定外
- 15〜19歳の出生率は64.5→41.3(2000→2023年、1,000人あたり)
- 10代のお母さんは子癇・感染症、赤ちゃんは低出生体重・早産のリスクが高い
- 背景に、教育・経済、児童婚・性的虐待、避妊の手に入りにくさ
- 正しい知識と避妊、相談できる場所が大切
参考文献
- World Health Organization. Adolescent pregnancy(Fact sheet, 10 April 2024). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/adolescent-pregnancy (閲覧日:2026年10月12日)
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- 厚生労働省. 令和6年(2024)人口動態統計(確定数)の概況. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei24/dl/15_gaikyouR06.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。