
プレ男飲みすぎた次の日、胸がドキドキして脈がバラバラな感じがしたんだ。お酒って心臓にも関係あるの?

メル美「赤ワインは心臓にいい」って話も聞くけど、本当なのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、お酒と心臓・脳の血管の病気の話です。厚生労働省のe-ヘルスネット「アルコールと循環器疾患」(2022年12月21日更新)をもとにまとめました。
量が増えるとリスクが上がるもの
- 不整脈(心房細動):飲酒は心房細動を起こしやすくします。平均2合(約4ドリンク)以上飲むと、心房細動になるリスクが約2倍になると報告されています
- 脳出血:飲む量が増えるほど、直線的にリスクが上がります
- 高血圧:少量のお酒は一時的に血圧を下げますが、長く飲み続けると血圧が上がり、高血圧の原因になります(お酒を減らすと血圧がどうなるかはお酒を減らすと血圧は下がる?)
- 心不全:多く飲むと心不全が増えます。多量の飲酒でアルコール心筋症になっている場合は、断酒が欠かせません
- 過度の飲酒は、心臓や血管の病気による死亡を増やし、乳がんや肝硬変などあらゆる病気のリスクになります。一気飲みは急性アルコール中毒による突然死のリスクを高めます
※1ドリンク=純アルコール10g(ビール中びん0.5本、日本酒0.5合)

プレ男2合以上で心房細動が2倍…。飲みすぎた次の日のドキドキは、気のせいじゃないかもしれないんだ。
「少量なら心臓にいい」は?
- e-ヘルスネットのこの記事には、少量の飲酒で心臓病や脳梗塞が減るとする報告も紹介されています
- 一方で同じ記事に、少量の飲酒で心筋梗塞などが減っても、結核や乳がんなどほかの病気のリスクが上がるため、この考え方を否定する報告もあると書かれています(くわしくはお酒は「百薬の長」ではなかった)
- お酒に強いかどうかは、生まれつきの体質(ALDH2という酵素の遺伝子)で大きくちがいます。心臓への影響だけを理由に少量の飲酒をすすめず、体質的に飲めない人や飲む習慣がない人に無理に飲ませないことが大切です
心臓の薬を飲んでいる人は
- 心臓や血管の病気の人は、血液をさらさらにする薬や不整脈の薬を飲んでいることがあります。こうした薬の一部は肝臓で分解されるため、肝臓に悪い影響を与えうるアルコールは避けるべきと考えられています
- 自分で判断せず、飲んでよいか、やめるべきかを主治医に相談しましょう
- 心臓の病気のリスクは、お酒のほかにも高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満・喫煙などがあります

飲酒は心房細動を起こしやすくし、脳出血は飲む量が増えるほどリスクが上がります。心臓の薬を飲んでいる人は、自分で判断せず、飲んでよいかを主治医に相談しましょう。
- 健診の心電図の見方は健診の心電図の記事もどうぞ

メル美脈がバラバラな感じがくり返すなら、一度お医者さんで心電図をとってもらおうね。
まとめ
- 平均2合以上で心房細動のリスクが約2倍
- 脳出血は飲む量に比例して増える。長く飲むと血圧が上がる
- アルコール心筋症では断酒が必要
- 「少量なら心臓にいい」は否定する報告もある。飲めない人に飲ませない
- 心臓の薬を飲んでいる人は主治医に相談
参考文献
- 厚生労働省 e-ヘルスネット. アルコールと循環器疾患(最終更新日:2022年12月21日). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-01-004.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。