プレイヤーと健康VITAL CHECK
CHECK 03 / ALCOHOL & SMOKING

お酒は「百薬の長」ではなかった!195か国のビッグデータで、健康への害がいちばん少ない飲酒量は「ゼロ」。WHOも「最初の1滴からリスク」

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2026年9月29日
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医師 監修

世界195の国と地域のデータを解析した世界疾病負担研究(GBD 2016、Lancet 2018)では、健康への害を最も小さくする飲酒量は「週0杯」でした。WHO欧州事務局も2023年に「健康に影響しない安全な飲酒量はない」「リスクは最初の1滴から始まる」と発表。厚生労働省のガイドライン(2024年)でも、高血圧や男性の食道がんなどは少量の飲酒でもリスクが上がるとされています。いっぽう、2022年の続報では年齢によって結果がちがうこともわかりました。「少しなら体にいい」は本当か、マジレスします。

目次
  1. 「百薬の長」には続きがある
  2. 195か国のビッグデータ:害がいちばん少ないのは「ゼロ」
  3. WHO:「リスクは最初の1滴から」
  4. 日本のガイドライン:少しでもリスクが上がる病気も
  5. でも、「年齢で結果がちがう」という続報も
  6. じゃあ、どうすればいい?
  7. まとめ

プレ男「酒は百薬の長」って言うでしょ?少しくらい飲んだほうが、体にいいんだよ。

メル美でも最近、「お酒は1滴も飲まないのがいちばん健康」ってニュースを見たよ。どっちが本当なの?

こんにちは、Dr. Taro です。 お酒は「百薬の長」ではなかった! ——今回は、世界のビッグデータ、WHO、厚生労働省のガイドラインをもとに、「少しなら体にいい」は本当かをマジレスします。

「百薬の長」には続きがある

195か国のビッグデータ:害がいちばん少ないのは「ゼロ」

プレ男15〜49歳では、飲酒が死亡の原因の第1位…!オレたちの世代がいちばん影響を受けてるんだ。

WHO:「リスクは最初の1滴から」

WHO欧州事務局は2023年1月、次のように発表しています。

世界のデータの解析では、健康への害を最も小さくする飲酒量はゼロでした。WHOも、健康に影響しない安全な飲酒量はないとしています。

日本のガイドライン:少しでもリスクが上がる病気も

厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年2月)では、日本人の研究をもとに、病気ごとに発症リスクが上がる飲酒量(純アルコール量)をまとめています。

病気 男性 女性
高血圧 少しでも飲むと上がる 少しでも飲むと上がる
食道がん 少しでも飲むと上がる データなし
胃がん 少しでも飲むと上がる 週150g(1日約20g)
脳卒中(出血性) 週150g(1日約20g) 少しでも飲むと上がる
大腸がん 週150g(1日約20g) 週150g(1日約20g)
乳がん データなし 週100g(1日約14g)

(表はガイドラインの表1から一部を抜粋。1日あたりの量は、週の量を7で割った参考値)

メル美高血圧や男性の食道がんは、少しでも飲むとリスクが上がるんだね。

でも、「年齢で結果がちがう」という続報も

公平のために、2022年の続報も紹介します。

プレ男つまり、20代のオレたちにとっては「少しなら体にいい」はほぼ成り立たないってことか…。

じゃあ、どうすればいい?

メル美飲むなら「体にいいから」じゃなくて、「楽しむ分だけ、少なめに」だね。

プレ男2杯目からはノンアルにしてみるよ。

まとめ


参考文献

  1. GBD 2016 Alcohol Collaborators. Alcohol use and burden for 195 countries and territories, 1990-2016: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016. Lancet. 2018;392:1015-1035. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(18)31310-2 (閲覧日:2026年9月29日)
  2. GBD 2020 Alcohol Collaborators. Population-level risks of alcohol consumption by amount, geography, age, sex, and year: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2020. Lancet. 2022;400:185-235. https://doi.org/10.1016/S0140-6736(22)00847-9 (閲覧日:2026年9月29日)
  3. WHO Regional Office for Europe. No level of alcohol consumption is safe for our health(2023年1月4日). https://www.who.int/europe/news/item/04-01-2023-no-level-of-alcohol-consumption-is-safe-for-our-health (閲覧日:2026年9月29日)
  4. 厚生労働省. 健康に配慮した飲酒に関するガイドライン(2024年2月). https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001223643.pdf (閲覧日:2026年9月29日)
  5. 遠山朋海. 高齢者の飲酒と健康(『徒然草』の引用). 厚生労働省 e-ヘルスネット(2022年12月21日更新). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/alcohol/a-04-001.html (閲覧日:2026年9月29日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。