
メル美大学生のいとこが、階段で息切れして顔色も悪いし、あざや鼻血が出やすいんだって。健診で「血液の数が全部少ない」って言われたらしい。

プレ男ふつうの鉄不足の貧血とはちがうのかな?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、再生不良性貧血の話です。難病情報センターの「再生不良性貧血」(令和6年11月更新、特発性造血障害に関する調査研究班)をもとにまとめました。鉄が足りない貧血については健診の貧血と鉄の記事にまとめています。
どんな病気?
- 血液中の白血球・赤血球・血小板のすべてが減る(汎血球減少症)病気です。軽いうちは、貧血と血小板の減少だけで、白血球はほぼふつうのこともあります
- これらの血液は骨髄でつくられます。この病気では、血液の元になる造血幹細胞が傷つき、骨髄の多くが脂肪に置きかわって、血液がつくられなくなります
- 生まれつきのもの(ファンコニ貧血など)はごくまれで、大部分は生まれたあとに起こり、その90%以上は原因不明です。多くは、免疫が自分の造血幹細胞を攻撃することで起こると考えられています
どのくらいの人に?
- 2004〜2013年の10年間で約10,500人(年に約1,000人)が発症しています
- 女性がやや多く(1.2倍)、男女とも10〜20歳代と70〜80歳代にピークがあります
症状
| 減るもの | 主な症状 |
|---|---|
| 赤血球(酸素を運ぶ) | めまい、頭痛、だるさ、疲れやすさ、息切れ、動悸、顔色が青白い、ときに胸の痛み |
| 好中球(細菌と戦う白血球) | 肺炎や敗血症などの重い細菌感染になりやすい(熱が出やすい) |
| 血小板(血を止める) | 皮膚の点状の出血・あざ、鼻血、歯ぐきの出血。ひどいと目や脳の出血、血尿、下血 |

プレ男息切れや顔色の悪さだけじゃなくて、あざや鼻血も出やすくなるのは、血液の3種類すべてが減るからなんだ。
治療
- 薬や化学物質が原因と疑われるときはさけます(ただし、因果関係がはっきりしている薬はごく少数で、すでに販売中止になっています)
- 治療法には、次のようなものがあります
- 免疫抑制療法:造血幹細胞を攻撃しているリンパ球を抑えて、血液をつくる力を回復させます
- 血液をつくるのを促す薬
- 骨髄移植
- 支持療法

再生不良性貧血は、骨髄で赤血球・白血球・血小板のすべてがつくられにくくなる病気です。息切れや動悸、顔色の悪さだけでなく、熱が出やすい、あざや鼻血が出やすいといった症状も起こります。

メル美血液の病気に詳しい先生に、早めに詳しく調べてもらうように伝えるね。
まとめ
- 白血球・赤血球・血小板のすべてが減る病気
- 骨髄の造血幹細胞が傷つき、血液がつくられにくくなる。多くは免疫の攻撃による
- 年に約1,000人が発症。10〜20歳代と70〜80歳代に多い
- 息切れ・動悸・顔色が青白い・熱が出やすい・あざ・鼻血・歯ぐきの出血
- 治療は免疫抑制療法・血液を増やす薬・骨髄移植など
参考文献
- 難病情報センター. 再生不良性貧血(指定難病60)(情報更新日:令和6年11月、特発性造血障害に関する調査研究班). https://www.nanbyou.or.jp/entry/106 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。