粉瘤(アテローム)とは?陰部のしこりは性病?はれて痛くなったときの対処
陰部や足のつけ根にできた、丸いしこり。粉瘤(アテローム)は、皮膚の下の袋に垢や皮脂がたまったもので、性病ではありません。特徴、はれて痛くなったとき、治療をまとめました。

メル美陰部に、丸いしこりがあるの。これって性病なのかな?
こんにちは、Dr. Taro です。 「陰部に、丸いしこりがある」「押すと、くさいものが出てきた」——それは粉瘤(ふんりゅう)かもしれません。アテロームとも呼ばれます。粉瘤は性病ではありません。
粉瘤ってなに?
粉瘤は、皮膚の下に袋のようなものができて、本来はがれ落ちるはずの垢(角質)や皮脂が、その袋の中にたまってできるしこりです。
- 良性のもので、性病ではありません。人にうつることもありません
- 体のどこにでもできます。顔、首、背中、耳のうしろなどに多いですが、陰部にできることもあります
- 少しずつ、大きくなっていくことがあります
このサイトの経験では、粉瘤が陰部にできることも結構あり、とくに陰のうにできることが意外に多いです。
特徴
- 数mm〜数cmの、丸いしこりです
- まん中に、黒い点のような小さな穴がみられることがよくあります
- 強く押すと、くさい、ドロドロしたものが出てくることがあります
陰部の丸いしこりは、粉瘤のことも多いです。気になっても、自分でしぼり出すのはやめてくださいね。
はれて痛くなったら(炎症性粉瘤)
粉瘤は、ときどき赤くはれて、痛くなることがあります。これを炎症性粉瘤といいます。
- 袋がやぶれて、中身が皮膚の中にもれ出し、体が反応して炎症がおこります。さらに細菌の感染が加わると、悪化します
- はれや痛みが強い、うみがたまっているときは、皮膚を切って、うみを出す処置が必要になります
- 大きな粉瘤で感染がおこると、高い熱が出ることもあります
自分でしぼったり、針でつついたりしないでください。袋がやぶれて、炎症や感染をおこしやすくなります。
治療は?
- 症状がなければ、必ずしも治療の必要はありません
- 見た目が気になる、何度もはれるなどの場合は、手術で袋ごと取り出します。ふつうの粉瘤なら、局所麻酔の日帰り手術ができるとされています
- 袋が残ると、再発することがあります
陰部の粉瘤も、手術で取ることがあります。粉瘤の治療は、主に皮膚科や形成外科で行われます。
陰部のしこりで、気をつけたいもの
陰部のしこりには、粉瘤のほかにも、いろいろな原因があります。
- 足のつけ根のリンパ節のはれ:性感染症(梅毒、性器ヘルペスなど)で、足のつけ根のリンパ節がはれることがあります
- 痛みのないしこりや、ただれ:梅毒の初期にみられることがあります。くわしくは陰部潰瘍のページをご覧ください
急に大きくなる、ただれている、いくつもできるなど、気になるときは受診しましょう。
まとめ
- 粉瘤は、皮膚の下の袋に垢や皮脂がたまった、良性のしこり。性病ではない
- 体のどこにでもでき、陰部にできることもある
- まん中に黒い点、押すとくさいものが出ることがある
- 赤くはれて痛いときは、うみを出す処置が必要なことも。自分でしぼらない
- 治すには、手術で袋ごと取る
参考文献
- 日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A:アテローム(粉瘤). https://qa.dermatol.or.jp/qa17/index.html (閲覧日:2026年9月26日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。