性病と間違えやすいもの2026年9月26日

股部白癬(いんきんたむし)とは?股のかゆい赤い輪っかは性病?治し方と注意点

足のつけ根や股にできる、かゆい赤い輪のような発疹。股部白癬(いんきんたむし)は、水虫と同じカビ(白癬菌)による皮膚の病気です。特徴、うつり方、治し方、ステロイドの塗り薬で悪化すること、性行為でうつる新しいタイプまでまとめました。

目次
  1. 股部白癬ってなに?
  2. 特徴
  3. ステロイドの塗り薬で悪化することも
  4. ほかの病気との違い
  5. 検査・診断は?
  6. 治療は?
  7. うつり方と予防
  8. まとめ

プレ男股のところが、赤い輪っかみたいになってかゆいんだけど…。

こんにちは、Dr. Taro です。 「股がかゆくて、赤い輪っかのような発疹が広がってきた」——それは股部白癬(こぶはくせん)、いわゆるいんきんたむしかもしれません。

股部白癬ってなに?

股部白癬は、白癬菌(はくせんきん)というカビが、股や足のつけ根の皮膚に感染しておこる病気です。

特徴

股のかゆい発疹に、自己判断でステロイドの塗り薬を使うと、かえって悪化することがあります。まずは受診してくださいね。

ステロイドの塗り薬で悪化することも

日本皮膚科学会によると、股部白癬は湿疹と間違えられやすく、ステロイドの塗り薬を使うと、かえって悪化することがあります。 市販の「かゆみ止め」や、以前もらった塗り薬を、自己判断で塗らないようにしましょう。

ほかの病気との違い

股のかゆみや赤みは、ほかの原因でもおこります。

見た目だけでは見分けにくいので、受診しましょう。

検査・診断は?

皮膚の表面を少しとって、顕微鏡で白癬菌がいるかを調べます(KOH直接鏡検)。数分で結果が分かります。

治療は?

股部白癬が疑われるときは、皮膚科を受診しましょう。

うつり方と予防

性行為でうつる新しいタイプ

近年、ヨーロッパなどで、性行為でうつる白癬菌(トリコフィトン・メンタグロフィテス遺伝子型VII)が報告されるようになっています。陰部、恥骨のあたり、顔、体などに、痛みのある、うみをもった発疹ができるのが特徴とされています。

薬を塗っても陰部の赤みやただれが長く治らないときは、まれな皮膚がんの乳房外パジェット病のこともあります。

まとめ


参考文献

  1. 日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A:白癬(水虫・たむしなど). https://qa.dermatol.or.jp/qa10/index.html (閲覧日:2026年9月26日)
  2. Reid C, et al. First draft genome sequence of the emerging sexually transmitted dermatophyte Trichophyton mentagrophytes genotype VII. Med Mycol. 2026;64:myag065. https://doi.org/10.1093/mmy/myag065 (閲覧日:2026年9月26日)
  3. Gupta AK, et al. Dermatophytes: Global Pandemic, Multidrug Resistance, Human-to-Human, and Sexual Transmission. Cold Spring Harb Perspect Med. 2026;16:a042004. https://doi.org/10.1101/cshperspect.a042004 (閲覧日:2026年9月26日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。