カンジダ(腟カンジダ・カンジダ性亀頭包皮炎)とは?かゆみ・おりものの原因と治療。性病ではありません
女性の4人に3人が一度はかかる腟カンジダ。カビの一種が増えすぎておこる病気で、性行為でうつる病気ではありません。症状、きっかけ、検査と治療、市販薬、くり返すときの考え方をまとめました。

メル美デリケートゾーンがかゆくて、白いおりものが出るの。これってカンジダ?

プレ男カンジダって、男性もかかるの?
こんにちは、Dr. Taro です。 「陰部がかゆい」「おりものがいつもと違う」——性病かもと心配して受診する人の中には、カンジダの人がたくさんいます。今回は、カンジダについてお話しします。
カンジダってどんな病気?
カンジダは、カビ(真菌)の一種です。ふだんから、皮膚や口の中、腸、腟などにいる菌(常在菌)です。 このカンジダが、何らかのきっかけで増えすぎて症状が出た状態が、カンジダ症です。女性の腟や外陰部におこるものを外陰腟カンジダ症(腟カンジダ)といいます。
- 女性の約75%(4人に3人)が、一生のうちに一度は腟カンジダになり、40〜45%は2回以上なるとされています
- 1年に3回以上くり返す人(再発性)は、5%未満です
性病ではありません
腟カンジダは、ふつう性行為でうつる病気ではありません。米国CDCも、パートナーを治療する必要を示すデータはない、としています。 パートナーから「うつされた」わけではないので、安心してください。
どんなときになりやすい?
米国CDCは、次のようなことが、腟カンジダのきっかけになるとしています。
- 抗菌薬を飲んだあと(腟の善玉菌も減るため)
- 糖尿病
- 妊娠(妊娠中のかゆみ)
- 免疫が落ちているとき
ほかにも、疲れやストレス、下着やナプキンによる蒸れ、陰部の洗いすぎなども、きっかけになることがあります。
症状は?
- 外陰部や腟のかゆみ
- ヒリヒリする痛み
- 性交時の痛み
- おしっこのときに、外陰部がしみる
- おりものの変化:白くポロポロした、カッテージチーズのような、酒かすのようなおりものが出ます
ただし、これらの症状は、腟カンジダだけにあるものではありません。細菌性腟症やトリコモナス、性感染症による子宮頸管炎などでも、似た症状が出ることがあります。
男性では?
男性では、カンジダが亀頭や包皮で増えて、亀頭包皮炎をおこすことがあります。赤いまだらや小さなブツブツ、かゆみやヒリヒリ感が出ます。高齢の人や糖尿病の人でおこりやすいとされています。 くわしくは、亀頭包皮炎のページをご覧ください。
検査・治療は?
検査
腟のおりものを顕微鏡で見て、カンジダ(酵母)がいるかを確かめます。その場で診断がつくことが多い病気です。 顕微鏡で見つからないのに症状が続く場合は、培養検査を行うこともあります。
治療
- このサイトでは、飲み薬(フルコナゾール150mgを1回飲むだけ)をおすすめしています
- ほかに、腟に入れる薬(腟錠)や、外陰部に塗る抗真菌薬のクリームもあります。腟錠やクリームは、市販薬もあります(下をご覧ください)
- ただし、フルコナゾールは、妊娠中または妊娠している可能性がある人は飲めません
市販薬は?
腟カンジダの再発の治療薬は、薬局でも買うことができます。ただし、市販薬が使えるのは、以前に医師から腟カンジダと診断・治療を受けたことがある人に限られます。 また、2か月以内に再発したとき、症状をくり返すとき、妊娠中の人などは、市販薬を使わずに医療機関に相談することになっています。 はじめての症状のときや、いつもと違う症状のときは、性感染症など、ほかの病気のこともあるので、医療機関を受診しましょう。
パートナーは?
- 腟カンジダは、ふつう性行為でうつる病気ではないので、パートナーの治療は通常必要ありません
- ただし、男性パートナーに亀頭包皮炎の症状がある場合は、塗り薬で治療すると良くなることがあります
くり返すときは
1年に3回以上くり返す場合は、再発性の外陰腟カンジダ症とされます。 くり返す場合は、糖尿病などがないかを調べたり、再発を防ぐための治療を考えたりします。くわしくは、くり返す腟カンジダの予防のページをご覧ください。
カンジダは、多くの女性が経験するよくある病気で、性病ではありません。でも、似た症状の性感染症もあるので、はじめてのときは受診してくださいね。
まとめ
- カンジダは、ふだんから体にいるカビの一種が増えすぎておこる
- 女性の4人に3人が一度はかかる、よくある病気。性病ではない
- きっかけは、抗菌薬、糖尿病、妊娠、免疫の低下など
- 顕微鏡でその場で診断がつくことが多い。治療は飲み薬(1回飲むだけ)がおすすめ。腟錠・クリームもある
- 市販薬は再発のときだけ。はじめての症状は受診を
参考文献
- Centers for Disease Control and Prevention. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021: Vulvovaginal Candidiasis (VVC). https://www.cdc.gov/std/treatment-guidelines/candidiasis.htm (閲覧日:2026年9月25日)
- フルコナゾールカプセル 添付文書(KEGG MEDICUS). https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00058681 (閲覧日:2026年9月25日)
- Edwards SK, Bunker CB, van der Snoek EM, van der Meijden WI. 2022 European guideline for the management of balanoposthitis. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2023;37:1104-1117. https://doi.org/10.1111/jdv.18954 (閲覧日:2026年9月25日)
- 日本OTC医薬品協会. おくすりQ&A:膣カンジダ再発治療薬. https://www.jsmi.jp/selfmedication/qa/kanjida.html (閲覧日:2026年9月25日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。