症状から調べる2026年9月25日

子宮頸管炎とは?おりものの変化・性交後の出血があるときに考えられる原因と、検査・治療

おりものが増えた、性交後に出血する——子宮頸管炎は、クラミジアや淋菌などの性感染症が主な原因です。症状が出にくいこと、放っておくと不妊の原因にもなること、検査と治療の流れをまとめました。

目次
  1. 子宮頸管炎ってどんな状態?
  2. 原因は?
  3. 放っておくとどうなる?
  4. 検査はどうやるの?
  5. 治療は?
  6. 子宮頸がんとは別の病気です
  7. パートナーに伝えるのが気まずい…
  8. まとめ

メル美おりものが増えたり、性行為のあとに出血したりするのは、なんでだろう?

こんにちは、Dr. Taro です。 「おりものが増えた気がする」「セックスのあとに出血した」——こんなときに考えられるのが子宮頸管炎です。男性の尿道炎と同じように、女性の性感染症でよくみられる状態です。 このページでは、病原体ごとではなく、症状から子宮頸管炎についてお話しします。

子宮頸管炎ってどんな状態?

子宮頸管は、子宮の入り口(腟の奥)にある、細い管のような部分です。ここに炎症がおきた状態を、子宮頸管炎といいます。

子宮頸管炎は、症状がないことが多いのが特徴です。症状がある場合は、次のようなものです。

医師が診察すると、子宮頸管からうみのような分泌物が出ていたり、綿棒で軽くふれただけで出血しやすくなっていたりするのが分かります。

原因は?

子宮頸管炎の原因:多いのはクラミジア・淋菌。ほかに、トリコモナス・性器ヘルペス・マイコプラズマ・ジェニタリウム(子宮頸管炎の10〜30%から見つかる)。原因が見つからないことも多く、腟の洗浄や化学的な刺激など、感染以外の原因も

なお、ウレアプラズマやマイコプラズマ・ホミニスについては、子宮頸管炎の原因になるという根拠はなく、米国CDCは検査をすすめていません。

放っておくとどうなる?

子宮頸管炎の原因になる病原体が、子宮頸管からさらに奥へ進むと、子宮や卵管、おなかの中に炎症がおきる骨盤内炎症性疾患になることがあります。

また、気づかないうちに、パートナーにうつしてしまうことにもなります。

子宮頸管炎は症状が出にくいので、気づかないまま進むことがあります。「いつもと違う」と感じたら、早めに受診してくださいね。

検査はどうやるの?

このサイトでは、綿棒のような器具(スワブ)を腟に入れてぬぐい、その液(腟ぬぐい液)で検査をしています。

治療は?

治療は、原因に合わせて行います。くわしくは、それぞれの記事をご覧ください。

クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ジェニタリウムは、症状がないことが多い病原体です。一方で、おりものの変化などの症状は、細菌性腟症やカンジダ(腟カンジダ症)、膀胱炎などでもおこり、これらはその場で診断がつくことが多い病気です。 そのため、このサイトでは、その場で診断がついた病気の治療を優先し、クラミジア・淋菌・マイコプラズマ・ジェニタリウムは、検査の結果を見て治療することが多いと考えています。

治療のあとも子宮頸管炎が続くときは、マイコプラズマ・ジェニタリウムの検査を考えたり、感染以外の原因がないか婦人科で調べてもらうことがすすめられています(米国CDC)。

治療中・治療後に気をつけること

子宮頸がんとは別の病気です

子宮頸管炎と子宮頸がんは、名前が似ていますが、別の病気です。 ただ、性交時の出血や月経以外の出血、おりものの変化は、子宮頸がんが進んだときの症状でもあります。子宮頸がんは、がんになる前の段階では症状がないため、20歳以上の人は2年に1回、子宮頸がん検診を受けましょう。

パートナーに伝えるのが気まずい…

わかります。でも、子宮頸管炎の原因になる病原体は、症状がないまま感染していることが多いので、「いつ、誰から」は分からないことがほとんどです。

プレ男性病になるより、修羅場になる方がヤバい!

メル美責め合うより、2人で一緒に検査・治療するのがいちばんの近道です。

クラミジアも淋菌も陰性なのに症状が続くときは、クラミジアも淋菌も陰性なのに、おりものの異常や性交後の出血が続くを見てください。

まとめ


参考文献

  1. Centers for Disease Control and Prevention. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021: Urethritis and Cervicitis. https://www.cdc.gov/std/treatment-guidelines/urethritis-and-cervicitis.htm (閲覧日:2026年9月25日)
  2. Centers for Disease Control and Prevention. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021: Pelvic Inflammatory Disease (PID). https://www.cdc.gov/std/treatment-guidelines/pid.htm (閲覧日:2026年9月25日)
  3. Centers for Disease Control and Prevention. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021: Mycoplasma genitalium. https://www.cdc.gov/std/treatment-guidelines/mycoplasmagenitalium.htm (閲覧日:2026年9月25日)
  4. 国立がん研究センター がん情報サービス. 子宮頸がんについて. https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/about.html (閲覧日:2026年9月25日)
  5. 国立がん研究センター がん情報サービス. 子宮頸がん 予防・検診. https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/prevention_screening.html (閲覧日:2026年9月25日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。