
プレ男足の指の間がふやけて皮がむけてる…。でも、かゆくないから水虫じゃないよね?

メル美かゆくない水虫もあるって聞いたよ。デートで靴を脱ぐお店もあるし、ちゃんと調べよう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、水虫(足白癬)と爪の水虫(爪白癬)の話です。日本皮膚科学会の一般向けQ&Aをもとにまとめました。
水虫は、とても多い
- 全国の調査では、足白癬が増えはじめる5月でも、5人に1人に足白癬、10人に1人に爪白癬があったと報告されています
- 足白癬は夏に増えて、冬に減ります。一方、爪白癬は季節で変わらず、日本では常に1000万人以上いるとされます
- 爪白癬は年齢とともに増え、90歳以上の男性では5割を超えるという報告もあります
「かゆくないから水虫じゃない」は誤解
- 足白癬でかゆがるのは10%程度とされ、かゆいのは夏だけのことも多く、まったくかゆくない人もたくさんいます
- 逆に、「水虫だ」と思って受診した人の約3割は、白癬菌が見つからなかったという研究もあります。その場合、水虫の治療をしても良くなりません
症状のタイプ
- 小水疱型:足のうらに小さな水ぶくれ。暖かい季節に、片方の足から始まります
- 趾間型:足の指の間が白くふやける
- 角質増殖型:足のうら全体がかたくなり、ひび割れることも

プレ男指の間が白くふやけるのも、水虫のタイプの1つなんだ…。
- 冬に治ったように見えるのは、菌の増え方が鈍って症状が出にくくなるだけで、菌は残っていることが多いのです
どうやってうつる?
- 温泉、銭湯、シャワールーム、水虫の人がいる家の床、畳、足ふきマット、スリッパには、ほぼ100%白癬菌がいるとされます
- ただし、菌が足についても、すぐに感染するわけではありません。感染が成り立つまで最低24時間(足に傷があると12時間)かかるため、24時間以内に足をきれいに洗えば防げます
- 菌がついたまま靴下や靴を長時間はき続けると、水虫になりやすくなります
治らない最大の理由は「中途半端な治療」
- 塗り薬はよく効き、ふつうの足白癬なら1〜2週間ほどで症状は良くなります。でも、この時点では菌は生き残っていることが多いのです
- 学会は、症状がある部分だけでなく、両足の指の間から足のうら全体に、最低1か月、毎日塗り続けることが大切としています
- 十分な治療には、両足で1日1g、1か月で30gほどの塗り薬が必要です
市販薬を使うなら
- 足白癬は市販の水虫薬でも治せます。病院の薬と同じ主成分のものも多くあります
- ただし市販薬にはかゆみ止めなどの成分も入っているため、かぶれることが病院の薬より多いとされます
- 似た皮ふの病気もあるため、学会は皮膚科で診断を確かめてから、十分な治療をすることを勧めています
- 糖尿病の人は、水虫や細菌の感染を起こしやすく、足の感覚が鈍って気づきにくいことがあります。糖尿病の人のフットケアの記事もどうぞ

メル美かゆみが消えたからってやめると、来年の夏にまた出てくるんだね。
爪の水虫(爪白癬)
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かゆみは出ません。爪が白〜黄色ににごって厚くなり、爪の下がボロボロになるのが特徴です。爪の先から根元へ進むことが多いです
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厚くなると靴にあたって痛い、歩きにくいことも
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厚くにごった爪白癬は、飲み薬(イトラコナゾール、テルビナフィン、ホスラブコナゾール)での治療が中心です。肝機能などの副作用に注意し、血液検査をしながら飲みます。イトラコナゾールはほかの薬との飲み合わせに特に注意が必要です
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爪の表面や先だけの場合は、削って爪用の塗り薬で治ることもあります
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爪の水虫は足の水虫の再発のもとにもなります
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「ホスラブコナゾール」の正式な一般名は「ホスラブコナゾール L-リシンエタノール付加物」で、効能は爪白癬です(添付文書)
予防:足・靴・家のケア
- 足:菌がついても24時間以内に洗えば防げます。石けんをよく泡立てて、なでるように洗いましょう。角質をむしる、軽石でこすりすぎると、かえって水虫になりやすくなります
- 靴:洗える靴はこまめに洗ってしっかり乾かす。何足か用意して、毎日同じ靴をはかない。洗えない革靴は中をふいて乾燥させる。足に合った靴を選ぶ
- 家:家族に水虫の人がいれば、その人を治すことが最優先。スリッパやサンダルの共有を避け、足ふきマットを別にするなど

水虫の治療では、症状が消えても菌が残っていることが多いです。症状のないところも含めて、両足全体に1か月以上塗り続けましょう。
まとめ
- 足白癬は5人に1人、爪白癬は10人に1人。爪白癬は1000万人以上
- かゆがるのは1割程度。自称水虫の約3割は白癬菌がいなかった
- 塗り薬は両足全体に、最低1か月毎日。症状が消えてもやめない
- 爪の水虫は飲み薬が中心。血液検査をしながら
- 予防は24時間以内に洗う、なでるように洗う、靴は毎日かえる、家族も治す
参考文献
- 公益社団法人日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A 白癬(水虫・たむしなど)(Q6、Q10、Q12〜Q14、Q20〜Q26). https://qa.dermatol.or.jp/qa10/index.html (閲覧日:2026年9月29日)
- ホスラブコナゾール L-リシンエタノール付加物カプセル 添付文書(2026年4月改訂 第3版)(KEGG MEDICUS). https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00067275 (閲覧日:2026年10月2日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。