
プレ男リモコンの電池を替えてたら、赤ちゃんが古い電池に手をのばしてて、ヒヤッとしたよ。

メル美小さい電池って、飲みこんだらどうなるんだろう…。ちゃんと知っておきたい。
こんにちは、Dr. Taro です。 「しあわせ家族計画」から、子どものボタン電池の誤飲の話です。命に関わることもある事故なので、ぜひパパも知っておいてください。
今まさに飲んだかもしれないときは:すぐに医療機関を受診してください。迷うときは、子ども医療電話相談 #8000、または119番へ。
ボタン電池を飲むと、なぜ危ない?
国民生活センターによると、
- ボタン電池が食道や胃にふれると、電池から電気が流れて、アルカリ性の液体ができます。アルカリにはタンパク質をとかす性質があるため、食道や胃の壁が化学やけどを起こします
- 実験では、鶏肉にボタン電池をのせると、電池にふれた部分がきずつき、pH13を超える強いアルカリになっていました
- 消費者庁と国民生活センターは2014年、ボタン電池が食道にとどまると、わずか1時間でも潰瘍ができて穴があくなど重い症状が出ることがあり、死に至る場合もあると注意をよびかけています
- 特にコイン形リチウム電池(CRで始まる型番、例:CR2032)は、電圧が高く、傷がつくまでの時間が短いといわれています

プレ男1時間で穴が…!「様子を見よう」じゃダメなんだ。
どんな子が、何から飲んでいる?
国民生活センターが、全国の医療機関からの情報をまとめました(2019年度〜2024年5月)。
- 子どもがボタン電池を飲んだ事故は72件(飲んだ疑いを含めると120件)。そのうち少なくとも33件は、全身麻酔での手術などで取り出していました
- 飲んだ子どもは全員7歳以下で、1歳が特に目立ちました
- 電池が入っていたものは、おもちゃ、電池そのもの(パッケージや使用済み電池の回収箱に入っていたものなど)、キッチンタイマーが上位。ほかに体温計、リモコン、ペンライト、補聴器、時計、光る耳かき、電卓、歩数計などもありました
- 親が電池交換中に置いていた電池や、上の子が取り出した電池を飲んだ例、親せきの家で飲んだ例もあります
- 日本中毒情報センターによると、鼻の穴に電池を入れてしまった例もあります
予防のポイント
国民生活センターのアドバイスをもとにまとめました。
- ボタン電池は、子どもの手が届かないところに。電池交換は子どもに見せない、短い時間でも置きっぱなしにしない
- 使用済みの電池も同じように危険です。すぐに片づけましょう
- 家にあるボタン電池を使っている機器を把握し、電池のふたが壊れていないか、ねじが外れていないかをときどき確認する
- おもちゃは「STマーク」付きのものを選ぶ(電池のふたが工具なしでは簡単に開かないことなどが基準になっています)
- 祖父母や親せきの家に行くときも、ボタン電池の置き場所に気をつけてもらいましょう

メル美電池の交換は、子どもが寝てからにしようね。
飲んだかも、と思ったら
- 口に入れているのを見つけても、急に大きな声を出さない:驚いた拍子に飲みこんだり、吸いこんだりすることがあります
- 口の中にある場合は取りのぞきますが、口の奥に指をむやみに入れない(押しこんでしまうことがあります)
- すでに飲みこんだものは、無理に吐かせない
- すぐに医療機関を受診する。同じ電池やパッケージ、電池が入っていた機器を持っていき、電池の型番(CR、LRなど)、新品か使用済みかを医師に伝えましょう
- 迷うときは、子ども医療電話相談 #8000、中毒の相談は日本中毒情報センター(一般専用電話は365日24時間・情報提供料は無料。大阪中毒110番 072-727-2499、つくば中毒110番 029-852-9999)。ぐったりしている、息が苦しそうなときは119番

ボタン電池は、飲みこむと短い時間で食道や胃に傷をつけることがあります。飲んだかもしれないときは、様子を見ずにすぐ受診してください。
まとめ
- ボタン電池を飲むと、アルカリで食道や胃が化学やけど。わずか1時間で穴があくことも
- 2019年度以降、誤飲事故は72件(疑いを含め120件)、1歳が特に多い
- 手の届かない場所に、電池交換は子どもに見せない、STマークのおもちゃを
- 飲んだかもと思ったら、吐かせず、すぐ受診。電池の型番を伝える
参考文献
- 独立行政法人国民生活センター. 子どものボタン電池の誤飲事故に気をつけましょう!―電池の放電によるアルカリで消化管が損傷します―(2024年7月31日). https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20240731_4.pdf (閲覧日:2026年9月29日)
- 消費者庁・独立行政法人国民生活センター. 乳幼児(特に1歳以下)のボタン電池の誤飲に注意!(2014年6月18日、横浜市掲載資料). https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/seikatsu/kokyo/kateiyohin/goin.files/0007_20230327.pdf (閲覧日:2026年9月29日)
- 公益財団法人日本中毒情報センター. ボタン電池(ボタン形電池、コイン形リチウム電池)による小児の事故. https://www.j-poison-ic.jp/general-public/accidents/button-battery/ (閲覧日:2026年9月29日)
- 厚生労働省. 子ども医療電話相談事業(#8000)について. https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html (閲覧日:2026年9月29日)
- 公益財団法人日本中毒情報センター. トップページ(中毒110番). https://www.j-poison-ic.jp/ (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。