ガジェット2026年10月10日

【テクノロジー解説】細胞分裂の「エンジン」と「アクセル」と「点検所」:大人の体は約100兆個の細胞。育つ→DNAをコピー→点検→分裂の順番を守らせるCDKとサイクリン。パン酵母とウニから見つかった(2001年ノーベル生理学・医学賞)

大人の体は約100兆個の細胞からなり、すべて1個の受精卵からはじまりました。細胞が分裂する前には、大きく育ち、DNAをコピーし、点検して、正確に2つに分ける必要があります。この流れが「細胞周期」です。2001年のノーベル生理学・医学賞は、そのコントロールのしくみを見つけたハートウェル博士、ナース博士、ハント博士に贈られました。パン酵母で100個以上の細胞周期の遺伝子を見つけ、DNAが傷つくと周期を止める「チェックポイント」を提唱。細胞を次の段階へ進めるCDKと、その働きを調節し、分裂のたびに分解されるサイクリンを発見しました。

目次
  1. 約100兆個の細胞も、はじまりは1個
  2. 細胞周期の4つの段階
  3. 3人が見つけたもの
  4. 何に役立つ?
  5. つながるテクノロジー
  6. まとめ

プレ男細胞って、分裂して増えるんだよね。でも、どうやって順番をまちがえないの?

メル美エンジンとアクセルと点検所みたいなしくみがあるんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回は細胞周期です。2001年のノーベル生理学・医学賞の発表をもとにまとめました。

約100兆個の細胞も、はじまりは1個

細胞周期の4つの段階

段階 すること
G1期 細胞が育って大きくなる
S期 DNAをコピーし、それぞれの染色体の写しをつくる
G2期 コピーが終わったか点検し、分裂の準備
M期 染色体を分けて、2つの娘細胞に分裂

プレ男順番をまちがえると、がん細胞みたいな変化が起きることがあるのか。

3人が見つけたもの

ハートウェル博士:「スタート」遺伝子と「チェックポイント」

ナース博士:エンジン役の「CDK」

ハント博士:アクセル役の「サイクリン」

何に役立つ?

細胞は、育つ、DNAをコピーする、点検する、分裂する、という順番を守って増えます。その順番を、エンジン役のCDKとアクセル役のサイクリン、そしてチェックポイントがコントロールしています。

つながるテクノロジー

プレ男パン酵母とウニが、人の細胞のなぞを教えてくれたんだね。

メル美10億年前に分かれた酵母どうしで同じ遺伝子なのもすごいね。

分裂のたびに染色体の端を守るキャップは、染色体の端の「キャップ」テロメアへ。

まとめ


参考文献

  1. The Nobel Assembly at Karolinska Institutet. Press release: The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2001. NobelPrize.org. https://www.nobelprize.org/prizes/medicine/2001/press-release/ (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。