
メル美帝王切開で出産した友だちが、「生理のあとに茶色い出血がだらだら続く」って。それに、検査で「子宮の傷がうすい」って言われて、次の妊娠が不安みたい。

プレ男傷がうすいって言われたら、次の妊娠は危ないのかなって思っちゃうよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、帝王切開のあとの子宮の傷のくぼみ(帝王切開瘢痕症候群)の話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No110 帝王切開Q&A」の「帝王切開瘢痕症候群による不正出血への対応は?」と、「No116 産婦人科診療 こんなときどうする?」の「帝王切開創部の菲薄化の管理は?」(いずれも医師向け)をもとにまとめました。
傷のくぼみは、めずらしくない
研修ノートによると、
- 帝王切開のあと、子宮の切開した部分がくぼんだり、うすくなったりすることがあります
- くぼみは60%程度に見られるという報告もあり、多くは症状がありません
- 症状がなく、妊娠の希望がなければ、治療はいりません
帝王切開については帝王切開を見てください。
帝王切開瘢痕症候群とは
研修ノートによると、子宮の傷の部分が原因で起こる、
- 生理が終わったあとに続いて、または数日あけて、黒っぽい茶色の粘りのある出血が少量続く(排卵のころに止まることが多い)
- 生理痛
- 妊娠しにくい(続発性不妊)
などを「帝王切開瘢痕症候群」といいます。帝王切開のあとに新しくこれらの症状が出たときは、この病気を疑います。くぼみに血液がたまっているのが超音波で確かめられれば診断できます。

帝王切開のあとの子宮の傷のくぼみは、めずらしくなく、症状がなければ治療はいりません。生理のあとの茶色い出血が続く、妊娠しにくいなどの症状があるときは、相談してください。
治療
研修ノートによると、
- 症状が続く場合や、妊娠を希望していて不妊治療がうまくいかない場合は、腹腔鏡や子宮鏡による手術で傷を修復することが考えられます
- 修復の手術をするか、体外受精などを先に行うかは、根拠がはっきりしていないため、本人と医師で相談して決めます
次の妊娠は?
研修ノートによると、
- 傷がうすくても、妊娠の早い時期に子宮が破れることはないため、過度に不安になる必要はないとしています
- 傷がうすいことを理由に、妊娠を禁止したり、中断させたりする根拠はないとしています。症状のない人に、子宮破裂が心配という理由で修復の手術をすすめることも控えるべきとしています
- 妊娠中に傷の厚さが気になる場合は、予定の帝王切開で対応すればよいとしています
- ただし、前回、帝王切開の傷に妊娠した(瘢痕部妊娠)ことがある人は、17.6%で再びくりかえすとされ、次の妊娠では早めに診断を受けることが大切です(妊娠9週未満で診断すれば、大出血などのリスクが85%下がる)

プレ男傷がうすいと言われても、次の妊娠をあきらめなくていいんだね。
次の妊娠までの間隔は次の妊娠まで、どのくらいあける?、不正出血については生理じゃないのに出血(不正出血)も見てください。
まとめ
- 帝王切開のあとの子宮の傷のくぼみは、60%程度に見られ、多くは症状がない
- 生理のあとの茶色い出血、生理痛、妊娠しにくいなどがあれば、帝王切開瘢痕症候群のことも
- 症状がなく妊娠の希望がなければ、治療はいらない
- 傷がうすくても、妊娠を禁止する根拠はない
- 前回瘢痕部妊娠だった人は、次の妊娠で早めに受診
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No110 帝王切開Q&A 私はこうしている「Q6.帝王切開瘢痕症候群による不正出血への対応は?」. https://www.jaog.or.jp/notes/note18502/ (閲覧日:2026年10月12日)
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No116 産婦人科診療 こんなときどうする?「38.帝王切開創部の菲薄化の管理は?」. https://www.jaog.or.jp/note/no116_2_38/ (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。