
メル美姉が逆子で、帝王切開になるかもしれないって。手術ってこわいって言ってた。

プレ男手術のあと、どれくらいで元の生活に戻れるんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、帝王切開の話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。帝王切開は、お母さんと赤ちゃんにとっていちばん安全な方法として選ばれるお産のかたちのひとつです。
帝王切開とは
- NHSによると、帝王切開は、おなかと子宮を切って赤ちゃんを出す手術です。ふつう、下着のラインのすぐ下を横に切ります
- 大きな手術でリスクもあるため、ふつうはお母さんと赤ちゃんにとっていちばん安全な方法のときに行います
- 予定して行う手術と、お産の途中などで急いで行う手術があります。予定の手術は、ふつう妊娠39週ごろから行います
帝王切開になる主な理由(NHS)
- 逆子で、おなかの外から向きを直せなかった(または直さないことを選んだ)(逆子と横向きの赤ちゃん)
- 前置胎盤(胎盤が低い位置にある)
- 妊娠高血圧腎症(妊娠高血圧症候群)
- 妊娠後期に初めてかかった性器ヘルペスや、治療していないHIVなどの感染症(妊娠中の性器ヘルペス)
- 赤ちゃんに酸素や栄養が十分に届いていない
- お産が進まない、出血が多い
双子のお産については、双子のお産の記事にまとめています。
手術のとき
NHSによると、
- 多くは脊椎くも膜下麻酔や硬膜外麻酔で、起きたまま、下半身の感覚をなくして受けます。急ぐときは全身麻酔のこともあります
- 体の上に布のついたてを置くので、手術は見えません。引っぱられる感じはあることがあります
- おなかと子宮を10〜20cmほど切ります
- 赤ちゃんが元気なら、生まれてすぐに会ったり抱いたりできます
- 手術は40〜50分ほどです

メル美起きたまま受けられて、生まれてすぐ赤ちゃんに会えるんだ。
手術のあとの回復
NHSによると、
- 回復には、経腟分娩より時間がかかります
- 英国では、合併症がなければ1〜2日で退院する人が多いとされます。入院中は、痛み止めを使い、できるだけ早く起きて歩き、授乳も始められます
傷のケア
- 傷は毎日やさしく洗って乾かす
- ゆったりした服と綿の下着
- 痛むときは痛み止めを。NHSは、授乳中もパラセタモール(アセトアミノフェン)やイブプロフェン(アスピリンは除く)が使えるとしています。どの薬がよいかは医師に相談を
- 出血には、タンポンではなくナプキンを
- 傷は赤く目立つことがありますが、時間とともにうすくなります
生活に戻るとき
- 血栓を防ぐため、毎日の散歩など、軽く体を動かす
- 家に帰ったら、赤ちゃんを抱っこすることはできます
- 運転、運動、赤ちゃんより重い物を持つ、セックスは、つらくなくできると感じるまで控えます。6週ごろまでかかることもあります。迷うときは助産師や医師に相談を(産後の避妊とセックスの再開、産後の体の回復)

帝王切開は、お母さんと赤ちゃんにとっていちばん安全な方法として選ばれるお産です。回復には時間がかかるので、無理をせず、傷や体の変化に気づいたら相談を。
すぐに相談したいサイン
NHSは、帝王切開のあとに次のような症状があれば、すぐに相談するようすすめています。感染や血栓のサインのことがあります。
- 強い痛み
- 尿がもれる、おしっこのときの痛み
- 出血が多い
- 傷が赤く、痛く、腫れてきた
- 傷からうみやいやなにおいの液が出る
- せきや息苦しさ
- ふくらはぎの腫れや痛み
合併症
NHSによると、帝王切開はふつうとても安全ですが、手術なので、まれに傷や子宮の内側の感染、血栓、多い出血、膀胱や尿管の損傷、赤ちゃんの一時的な呼吸の問題などが起こることがあります。
次の妊娠
- NHSによると、帝王切開で産んでも、次も帝王切開になるとは限りません。多くの人は、次の妊娠で安全に経腟分娩ができます(お産の間は、念のため様子を詳しく見ます)
- 次も帝王切開がすすめられる人もいます。医師と相談しましょう
妊婦健診で「赤ちゃんが大きめ」と言われたときのことは、妊婦健診で「赤ちゃんが大きめ」と言われたらにまとめています。帝王切開のあとの子宮の傷のくぼみについては、帝王切開のあとの子宮の傷のくぼみ(帝王切開瘢痕症候群)を見てください。
まとめ
- 帝王切開は、おなかと子宮を切って赤ちゃんを出す手術。お母さんと赤ちゃんにとっていちばん安全なときに行う
- 予定の手術は39週ごろから。多くは起きたまま、40〜50分ほど
- 回復は経腟分娩より時間がかかる。運転・運動・重い物・セックスは6週ごろまで様子を見て
- 強い痛み、傷の赤み・うみ、多い出血、息苦しさ、ふくらはぎの腫れはすぐ相談
- 次の妊娠で経腟分娩ができる人も多い
参考文献
- NHS. Caesarean section(Overview / Recovery、Page last reviewed: 4 January 2023). https://www.nhs.uk/tests-and-treatments/caesarean-section/ (閲覧日:2026年10月6日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。