
メル美出産の痛みがこわくて、無痛分娩も考えてるって友だちが言ってた。どんな方法があるんだろう。

プレ男立ち会うパートナーも、できることがありそうだね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、お産の痛みをやわらげる方法の話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。使える方法は産院によってちがうので、前もって産院で確かめて、バースプランに書いておきましょう。ただし、お産の進み方によって、考えが変わってもかまいません。
自分でできること
NHSは、次のことが、リラックスして痛みに向き合う助けになるとしています。
- お産について学ぶ:医師や助産師に質問し、両親学級に参加すると、こわさが減り、落ち着きやすくなります
- リラックスし、落ち着いて、深く呼吸する練習
- 動く:姿勢で痛みが変わることがあります。ひざをつく、歩く、体を前後にゆらすなど
- 付きそいの人(パートナー、友人、家族)と一緒に。いなくても、助産師が支えます
- マッサージ(さわられたくないと感じることもあります)
- お風呂
- お産の始まりのころの痛みには、パラセタモール(アセトアミノフェン)が役立つことがあります(産院に確認を)
硬膜外麻酔(無痛分娩)
NHSによると、
- 硬膜外麻酔は局所麻酔の一種で、産道からの痛みを伝える神経を麻痺させます。ふつう、気持ち悪くなったり眠くなったりはしません
- 多くの場合、痛みをしっかり取ります。長いお産や、とくに痛いお産で役立ちます。ただし、いつも完全に効くとは限りません
- 麻酔科医が行うので、麻酔科医がいつでもいるか、産院に確かめておきましょう
- 腕に点滴をし、横向きか丸まって座った姿勢で、背中に局所麻酔をしてから針を入れ、細い管を通して薬を入れます。準備に約10分、効くまでにさらに10〜15分ほどかかります
- 陣痛と赤ちゃんの心拍をずっと確かめます
知っておきたい副作用
- 使う薬によって、脚が重く感じることがある
- 血圧が下がることがある(点滴でふつうは保たれるので、まれ)
- いきむ時期(分娩第2期)が長くなることがあり、陣痛を感じにくいと助産師が合図していきみます。そのため、吸引分娩や鉗子分娩が必要になることがあります
- おしっこが出にくくなり、管(カテーテル)を入れることがある
- 頭痛が約100人に1人(治療できる)
- 背中が1〜2日痛むことはあるが、長く続く腰痛の原因にはならない
- 産後に片脚のしびれ・ピリピリが約2,000人に1人(お産そのものによることが多い)
東京都の無痛分娩の費用の助成については、しあわせ家族計画の東京都の無痛分娩費用の助成の記事を見てください。

メル美しっかり痛みが取れる一方で、吸引分娩などが増えることもあるんだね。産院でよく聞いておかなきゃ。

お産の痛みのやわらげ方は、呼吸法や姿勢、お風呂から硬膜外麻酔までいろいろあります。使える方法は産院でちがうので、前もって確かめておきましょう。
そのほかの方法(英国で使われているもの)
NHSは、ほかにも次のような方法をあげています。日本の産院で使えるかは、産院に確かめてください。
- 水の中で過ごす:お湯につかるとリラックスし、陣痛がやわらぐことがある(お湯は37.5℃以下)
- TENS(経皮的電気神経刺激):背中に電極を貼って弱い電流を流す。お産の初期の腰の痛みに役立つ可能性があるが、陣痛が強くなる時期の効果は示されていない
- 笑気ガス(亜酸化窒素と酸素)、鎮痛薬の注射など
- 鍼、アロマ、催眠、リフレクソロジーなどは、多くは痛みを取る効果が証明されていないとされています
帝王切開の麻酔や手術のあとの回復については、帝王切開の記事にまとめています。
パートナーにできること
- 痛みをやわらげる方法を、一緒に学んでおく
- お産のときは、呼吸を一緒にする、腰をさする、水分をわたす
- 本人の希望を代わりに伝える。考えが変わっても、責めずに支える
まとめ
- お産の痛みには、学ぶ・呼吸・動く・付きそい・マッサージ・お風呂などが助けになる
- 硬膜外麻酔(無痛分娩)は多くの場合しっかり痛みを取るが、吸引・鉗子分娩、頭痛(約100人に1人)などもある
- 使える方法は産院によってちがう。前もって確かめ、バースプランに書いておく。考えが変わってもよい
参考文献
- NHS. Pain relief in labour. https://www.nhs.uk/pregnancy/labour-and-birth/pain-relief-in-labour/ (閲覧日:2026年10月6日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。