
メル美妊娠中の姉が、腰が痛くて家事がつらいって。湿布って貼っていいのかな。

プレ男腰痛は、がまんするしかないのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中の腰痛の話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。
なぜ腰が痛くなる?
NHSによると、
- 妊娠中の腰痛はとてもよくあり、妊娠初期にも起こります
- 妊娠中は、お産に向けて靭帯が自然にやわらかく、のびやすくなります。そのため、腰や骨盤の関節に負担がかかり、腰痛が起こります
恥骨や腰、足のつけ根が痛み、寝返りや階段がつらいときは、妊娠中の骨盤の痛みのこともあります。
予防と、楽にする工夫
NHSは、次のことをすすめています。
- 物を持ち上げる・床から拾うときは、ひざを曲げて、背すじをのばす
- 重い物を持たない
- 向きを変えるときは、足ごと動いて背骨をひねらない
- かかとの低い靴で、体重を均等にかける
- 買い物袋は、2つに分けて左右でバランスよく持つ
- 座るときは、背すじをのばし、背中を支える(妊婦用のクッションなど)
- とくに妊娠後期は、十分に休む
- マッサージや温かいお風呂
- 体をしっかり支えるマットレスを使う

メル美物を拾うときにひざを曲げる、向きを変えるときに足ごと動く。毎日の動き方で変わるんだね。
腰痛を和らげる運動(四つんばいの運動)
NHSは、腹筋を強くして腰痛を和らげる運動を紹介しています。
- 四つんばいになる(ひざは腰の下、手は肩の下、指は前向き)。おなかの筋肉を引き上げて背中をまっすぐに
- おなかの筋肉を引きしめて、背中を天井に向けて丸める。頭とお尻は力を抜いて下へ。ひじはのばしきらず、無理のない範囲で
- 数秒そのままにして、ゆっくりまっすぐの姿勢に戻す(背中をそらさない)
- ゆっくりリズムよく10回
マタニティヨガや、水中での運動教室なども、背中を支える筋肉をつけるのに役立つとされています。
痛み止め
- NHSは、医師や助産師に止められていなければ、腰痛にパラセタモール(日本ではアセトアミノフェン)を使ってよいとしています。説明書のとおりに使いましょう(妊娠中の頭痛)
- 湿布や塗り薬の中には、妊娠中に使えない成分を含むものもあるので、妊娠中と伝えて薬剤師に相談してから使いましょう(妊娠中の湿布・市販の風邪薬)

妊娠中の腰痛は、ひざを曲げて持ち上げる、ひねらない、十分に休むで楽になることがあります。妊娠中期・後期の腰痛や、熱・出血をともなうときは、急いで相談を。
急いで相談したい腰痛
NHSは、腰痛があって、次のようなときは急いで医師や助産師に連絡するようすすめています。
- 妊娠中期・後期の腰痛(早産のサインのことがある)(早産)
- 熱、腟からの出血、おしっこのときの痛みもある
- わき腹(肋骨の下)の片側または両側が痛い
そして、
- 腰痛があって、片脚や両脚、お尻、陰部の感覚がなくなるときは、すぐに救急へ
痛みがひどいときも相談してください。産科の理学療法などを紹介してもらえることがあります。
まとめ
- 妊娠中の腰痛はとてもよくある。靭帯がやわらかくなり、腰や骨盤に負担がかかるため
- ひざを曲げて持ち上げる、重い物を持たない、ひねらない、低い靴、休む
- 四つんばいの運動、マタニティヨガなどで筋肉をつける
- 痛み止めはアセトアミノフェン。湿布や塗り薬は妊娠中と伝えて相談
- 妊娠中期・後期の腰痛、熱・出血・おしっこの痛み、わき腹の痛みは急いで相談。脚やお尻・陰部の感覚がないときは救急
参考文献
- NHS. Back pain in pregnancy. https://www.nhs.uk/pregnancy/common-symptoms/back-pain/ (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。