
メル美妊娠中の姉が、下腹の片側がチクッと痛むことがあるって。大丈夫なのかな。

プレ男心配ない痛みと、急ぐ痛みの見分け方を知りたいな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中の腹痛の話です。英国NHSによると、妊娠中のおなかの痛みや張りはよくあることで、たいていは心配いりません。でも、すぐに相談が必要な痛みもあります。
心配いらないことが多い痛み
NHSによると、痛みが軽くて、姿勢を変える、休む、便やガスが出るとおさまるなら、たいてい心配いりません。よくある原因は、
- 靭帯の痛み:大きくなるおなかを支える靭帯がのびる痛み。下腹の片側の、するどい、つるような痛みのことが多い
- 便秘:妊娠中はよくある(妊娠中の便秘と痔)
- おなかにガスがたまる
恥骨や腰、足のつけ根の痛みは、妊娠中の骨盤の痛みのこともあります。胸の焼けるような痛みや胃もたれは、妊娠中の胸やけを見てください。
すぐに産婦人科へ連絡したい痛み
NHSは、腹痛に加えて次のどれかがあるときは、すぐに連絡するようすすめています。
- 腟からの出血、少量の出血
- 規則的な痛みや張り
- 腰の痛み
- いつもとちがうおりもの、腟から水っぽいものが流れる
- おしっこのときの痛み、急にトイレに行きたくなる、トイレが近い
- おしっこがにごる、ピンク・赤・茶色
- 腹痛が強い、または30〜60分休んでもおさまらない
日本では、健診を受けている産婦人科に電話しましょう。痛みや出血が強いときは、救急車を呼んでください。

メル美休んでもおさまらない、出血がある、規則的に張る——こういうときは急ぐんだね。
考えられる、急ぐ必要のある病気
NHSは、すぐに対応が必要な腹痛の原因として、次のものをあげています。
| 病気 | ポイント |
|---|---|
| 異所性妊娠 | 妊娠4〜12週ごろ。腹痛と出血、肩の先の痛み、うんちやおしっこのときの違和感(異所性妊娠) |
| 流産 | 24週より前の、つるような痛みと出血(流産) |
| 妊娠高血圧腎症 | 妊娠後期の、とくに右側の肋骨のすぐ下の、強い・続く痛み。ひどい頭痛、見えにくさ、むくみも(妊娠高血圧症候群) |
| 早産 | 37週より前の、規則的な痛みや張り(早産) |
| 常位胎盤早期剥離 | 胎盤が子宮のかべからはがれはじめる。出血と痛み。痛みは陣痛のように出たり消えたり、ずっと続いたり。強いときは救急車 |
| 尿路感染(膀胱炎など) | 妊娠中に多い。腹痛、おしっこの痛み(ないことも)(膀胱炎) |
出典:NHS「Stomach pain in pregnancy」

妊娠中の腹痛の多くは心配ありませんが、出血、規則的な張り、休んでもおさまらない痛みは、すぐに産婦人科へ。迷ったら連絡してください。
妊娠中の虫垂炎については、妊娠中の虫垂炎(もうちょう)にまとめています。
まとめ
- 妊娠中の腹痛はよくある。軽くて、休む・姿勢を変える・便やガスが出るとおさまるなら、たいてい心配ない
- 多い原因は、靭帯の痛み、便秘、ガス
- 出血、規則的な張り、腰痛、水っぽいおりもの、おしっこの異常、休んでもおさまらない強い痛みはすぐ連絡
- 異所性妊娠、流産、妊娠高血圧腎症、早産、胎盤早期剥離、尿路感染のことがある
- ほかに気をつけたい症状は妊娠中に「すぐ相談」したい症状
参考文献
- NHS. Stomach pain in pregnancy. https://www.nhs.uk/pregnancy/common-symptoms/stomach-pain/ (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。