
メル美妊娠中の姉が、下着に少し血がついてたって。痛みはないみたいだけど、様子を見ていいのかな。

プレ男どのくらいなら、すぐ病院に行かなきゃいけないんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中の出血の話です。英国NHSによると、妊娠中の出血はいつも深刻とは限りませんが、すぐに治療が必要なこともあるので、必ず医療者に相談することが大切です。
出血の程度
NHSは、妊娠中の出血を次のように説明しています。
- 少量の出血(スポッティング):下着やトイレットペーパーに、ピンク・赤・茶色の血が点状につく
- 軽い出血:もう少し広い範囲で、ナプキンが必要になる程度
- 多い出血:赤い血でナプキンがぬれてしまう。かたまりが出ることも
出血は、続くことも、出たり止まったりすることもあります。
すぐに救急へ連絡するサイン
NHSは、妊娠中に出血があり、次のどれかがあるときは、すぐに救急車を呼ぶようすすめています。
- おなかの強い痛み(テレビや本に集中できない、日常のことができないほど)
- 肩の痛み
- 気持ちが悪い、気が遠くなる、めまい、意識を失う
- 出血が多い(ナプキンをつけてすぐにぬれるほど)
これらは、すぐに治療が必要なサインのことがあります。肩の痛みは、異所性妊娠でおなかの中に出血しているサインのこともあります。

妊娠中の出血は、少量でもかかりつけの産婦人科に連絡を。強い腹痛、肩の痛み、気が遠くなる、多い出血があるときは、すぐに救急へ。
少量でも、早めに連絡を
NHSは、少量の出血や軽い出血で、
- 痛みがない、または軽い腹痛(日常のことはできる)
- 下痢、またはおしっこやうんちのときの痛み・圧迫感
があるときも、急いで相談するようすすめています。日本では、健診を受けている産婦人科に電話で相談しましょう。夜間や休日の連絡先も、前もって確認しておくと安心です。
考えられる原因
NHSは、妊娠中の出血の原因として、次のものをあげています。
- 妊娠ごく初期の、受精卵が子宮に着床するころの出血
- 子宮の入り口(子宮頸部)の血管の変化:たとえばセックスのあとに出血することがある
- 子宮の中からの出血
- 感染症:尿路感染や性感染症(妊婦健診で調べる感染症)
- 流産(流産)
- 異所性妊娠(異所性妊娠)
- 胞状奇胎
- 前置胎盤など、胎盤のトラブル(胎盤のトラブル)
- おしるし:子宮の入り口をふさいでいた粘液が、血とともに出てくるもの。お産が始まるサインのことがある
原因がわからないこともあります。

メル美セックスのあとに出血することもあるんだ。性感染症が原因のこともあるんだね。
受診したときの検査と治療
NHSによると、体の状態、症状、妊娠週数、これまでの出血や妊娠について聞かれ、
- 腟の中の診察
- 超音波検査(おなかの上から、または腟から)
- 血液検査、尿検査
などを行います。母子健康手帳を持っていきましょう
治療は原因と妊娠週数によってちがいます。出血が深刻でなく、妊娠が順調なら治療がいらないこともあります。経過を見るために入院することもあります。
パートナー・家族にできること
- 出血があったら、一緒に産婦人科に連絡し、受診に付きそう
- 「大丈夫だよ」と自己判断で様子を見させない。連絡するかどうか迷ったら、連絡
- 救急のサインがあるときは、すぐに救急車を呼ぶ。本人に運転させない
まとめ
- 妊娠中の出血は、いつも深刻とは限らないが、必ず産婦人科に相談
- 強い腹痛、肩の痛み、気が遠くなる、多い出血は、すぐに救急へ
- 原因は、着床のころの出血、子宮頸部の変化、感染症(性感染症も)、流産、異所性妊娠、胎盤のトラブル、おしるしなど
- 検査は超音波、血液、尿など。治療は原因と週数によって
参考文献
- NHS. Vaginal bleeding in pregnancy(Page last reviewed: 17 February 2026). https://www.nhs.uk/pregnancy/common-symptoms/vaginal-bleeding/ (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。