
メル美妊娠中の姉が、恥骨のあたりが痛くて、寝返りや階段がつらいって。がまんするしかないのかな。

プレ男家族ができることもありそうだね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中の骨盤の痛みの話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。がまんしなくていい痛みで、早めに相談すると楽にできることがあります。
どんな痛み?
- NHSによると、妊娠中の骨盤の痛みは、妊娠に関連した骨盤帯痛(PGP)や恥骨結合機能不全(SPD)と呼ばれます
- 骨盤の関節がかたくなったり、骨盤の前や後ろの関節が左右でずれて動いたりして起こります
- 赤ちゃんに害はありませんが、痛くて動きにくくなることがあります
- 妊婦の最大5人に1人が、なんらかの程度で経験すると推定されています
痛む場所
- 恥骨のあたり(前の真ん中、腰の高さくらい)
- 腰の片側または両側
- 腟と肛門の間(会陰)
- 太ももに広がることも
骨盤のカクッ、ゴリッという音や感じがあることもあります。腰全体の痛みについては、妊娠中の腰痛も見てください。
痛みが強くなるとき
- 歩く、階段の上り下り
- 片足で立つ(服を着るときなど)
- 寝返り
- 脚を開く(車から降りるときなど)

メル美寝返りや車の乗り降りで痛いのは、この骨盤の痛みのサインなんだね。
相談の目安
NHSは、骨盤の痛みがあって、次のようなときは助産師や医師に相談するようすすめています。
- 動き回るのがつらい
- 車から降りる、寝返りが痛い
- 階段の上り下りが痛い
早く診断するほど、痛みを最小限にでき、長く続く不調を避けやすいとされています。
治療
NHSによると、
- 産科の骨盤の問題に詳しい理学療法が紹介されることがあります
- 骨盤底・おなか・背中・お尻の筋肉を強くする運動
- 必要に応じて、骨盤ベルトや松葉づえ
- 痛みは出産までは完全にはよくならないことが多いですが、経験のある専門家の治療で、妊娠中の症状を楽にできます
- 痛みがとてもつらいときは、医師や助産師に伝えてください。追加の治療が必要なこともあります

妊娠中の骨盤の痛みは、妊婦の最大5人に1人が経験します。赤ちゃんに害はなく、早めに相談すると、運動や骨盤ベルトで楽にできることがあります。
日常生活の工夫
NHSは、次のことをすすめています。
すること
- 動けるときは動く。ただし、痛みが悪くなることは避ける
- 休めるときに休む
- 支えのしっかりした靴をはく
- 立つときは、両足に均等に体重をかける
- 服の着がえは座ってする
- 寝るときは、脚の間に枕をはさむ
- 車の乗り降りは、ひざをそろえて
避けること
- 長時間座りっぱなし、立ちっぱなし
- 階段の上り下りを何度もする
- 重い物(買い物袋など)を持つ
お産のこと
- NHSによると、骨盤帯痛のある人の多くは、ふつうの経腟分娩ができます
- バースプランに骨盤帯痛があることを書いておき、楽な姿勢を考えておくとよいとされています
パートナー・家族にできること
- 重い物を持つ、階段の多い用事、買い物を代わる
- 寝返りや車の乗り降りのときに手を貸す
- 痛みでつらそうなときは、受診をすすめる
まとめ
- 妊娠中の骨盤の痛み(骨盤帯痛)は、妊婦の最大5人に1人
- 恥骨、腰、会陰、太ももが痛み、歩く・階段・寝返り・車の乗り降りでつらくなる
- 赤ちゃんに害はなく、多くは経腟分娩できる
- 早めに相談して、運動、骨盤ベルトなどで楽に。重い物を持たない、脚の間に枕を
参考文献
- NHS. Pelvic pain in pregnancy. https://www.nhs.uk/pregnancy/common-symptoms/pelvic-pain/ (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。