
メル美妊娠後期の姉が、食べたあとに胸が焼けるように痛いって。夜も眠れないみたい。

プレ男胃薬って、妊娠中に飲んでも大丈夫なのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中の胸やけ・胃もたれの話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。
どんな症状?
NHSによると、
- 胸の焼けるような感じや痛み
- おなかがいっぱい、重い、はっている感じ
- げっぷ
- 吐き気、嘔吐、食べたものが上がってくる
症状は、食べたり飲んだりしたすぐあとに出ることが多いですが、少し時間がたってから出ることもあります。妊娠中のどの時期にも起こりますが、妊娠12週以降に多くなります。
なぜ起こる?
NHSによると、
- ホルモンの変化
- 大きくなる赤ちゃんが胃を押す
- 胃と食道の間の筋肉がゆるみ、胃酸が上がりやすくなる
もともと胸やけがあった人、前にも妊娠したことがある人、妊娠後期の人で起こりやすいとされています。

メル美赤ちゃんが胃を押すから起こるんだ。後期になるほどつらいのは、そのせいなんだね。
自分でできること
NHSは、次のことをすすめています。
- 少量ずつ、回数を分けて食べる(1日3回の大きな食事より)
- 寝る前3時間は食べない
- 食べるときと食後は、背すじをのばして座る
- カフェイン、こってりしたもの、辛いもの、脂っこいものを控える
- 寝るときは、頭と肩を高くする。左側を下にして寝るのもよいとされています
- たばこを吸わない(胸やけを悪くするだけでなく、早産や低出生体重などのリスクも)
- お酒は飲まない(妊娠中はまったく飲まないのがいちばん安全)
食べすぎると胸やけしやすくなります。妊娠中の食事については、妊娠中に気をつけたい食べものも見てください。

妊娠中の胸やけは、少しずつ食べる、寝る前3時間は食べない、頭を高くして寝る、で楽になることがあります。胃薬は、妊娠中と伝えて相談を。
胃薬を使うとき
NHSによると、
- 妊娠中の胸やけには、胃酸を中和する薬(制酸薬)や、胃酸が上がるのを防ぐ薬(アルギン酸塩)が使われます。薬局で買えるものもありますが、妊娠中に向かない制酸薬もあるので、妊娠していることを伝えて相談しましょう
- 制酸薬は、葉酸や鉄のサプリメントと2時間以上あけて飲みます。制酸薬がこれらの吸収をさまたげるためです(葉酸)
- 効かないときは、医師が胃酸を減らす薬を処方することがあります
- ほかの病気の薬(抗うつ薬など)で胸やけが悪くなっている気がするときも、自己判断でやめずに医師に相談しましょう
受診したほうがいいとき
NHSは、生活の工夫で楽にならないときのほか、次のようなときも受診をすすめています。
- 飲みこみにくい
- 声がかれる
- せきがよくならない、くり返す
- 首の両側のリンパ節が腫れる
- 体重が減る
- おなかの痛みや腫れ(妊娠中の腹痛)
ぜんそくがある人は、胸やけでぜんそくが悪くなることもあります(ぜんそくがある人の妊娠)。
まとめ
- 妊娠中の胸やけはよくある。ホルモンと子宮が胃を押すため。12週以降に多い
- 少量ずつ食べる、寝る前3時間は食べない、食後は背すじをのばす、頭を高くして寝る
- カフェイン・脂っこいもの・辛いものを控え、たばことお酒はやめる
- 胃薬は妊娠中と伝えて相談。制酸薬は葉酸・鉄と2時間あける
- 飲みこみにくい、声がれ、体重減少などは受診を
参考文献
- NHS. Indigestion and heartburn in pregnancy. https://www.nhs.uk/pregnancy/common-symptoms/indigestion-and-heartburn/ (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。