
メル美妊娠中の姉が「生ハムとお刺身は食べちゃダメ?」って悩んでた。何に気をつければいいんだろう。

プレ男今度、姉ちゃんと外食するとき、オレも気をつけて店やメニューを選びたいな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中に気をつけたい食べものの話です。厚生労働省の資料をもとにまとめました。妊娠初期の吐き気については、つわりの記事にまとめています。
リステリア:冷蔵庫でも増える食中毒菌
- リステリアは、川の水や動物の腸など、環境に広くいる細菌です
- 妊娠中は、ふだんより感染しやすく、赤ちゃんに影響が出ることがあります
- ほかの食中毒菌とちがい、4℃以下の冷蔵庫の中や、塩分の多い食品(12%の食塩濃度)でも増えることができます
- 一方で、加熱すれば死滅します
妊娠中に避けたほうがよい食べ物(例)
厚生労働省は、次のような食べ物を例としてあげています。
- ナチュラルチーズ(加熱殺菌していないもの)
- 肉や魚のパテ
- 生ハム
- スモークサーモン
予防のポイント
- 冷蔵庫を過信せず、食べる前に十分加熱する
- 冷蔵庫の食品は、期限内に使い切る
- 感染すると、寒気、熱、筋肉痛など、インフルエンザのような症状が出ることがあります。体調が悪いときは、かかりつけの産婦人科に相談を

メル美冷蔵庫でも増えるなんて。加熱すれば大丈夫なんだね。
魚と水銀:避けるのではなく「量」に注意
- 魚は、健やかな妊娠と出産に大切な栄養を含む、バランスの良い食事に欠かせない食品です
- 厚生労働省の注意事項は、水銀の多い魚を食べないよう求めるものではなく、一部の魚の量に気をつけてもらうものです
- 胎児への影響は、あるとしても、音への反応がわずかに遅れるといったもので、将来の生活に支障が出るような重いものではないとされています
量に気をつけたい魚の例(1回約80gとして)
| 目安 | 魚の例 |
|---|---|
| 週に1回まで | キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロなど |
| 週に2回まで | キダイ、マカジキ、ミナミマグロなど |
- キハダ、ビンナガ、メジマグロ(クロマグロの幼魚)、ツナ缶は、通常どおり食べてかまいません
- 目安として、寿司・刺身1貫(1切れ)は約15g、刺身1人前・切り身1切れは約80gです

プレ男お寿司でも、マグロの種類と量に気をつければいいんだね。ツナ缶は大丈夫なんだ。
妊娠中のお酒については、妊娠中のお酒の記事にまとめています。
パートナー・家族にできること
- 外食では、生ハムやスモークサーモンのないメニュー、加熱した料理を一緒に選ぶ
- 冷蔵庫の期限切れの食品を片づけるのを手伝う
- 「あれもダメ、これもダメ」と責めない。食べられるものを一緒に探す

妊娠中は、生ハムやスモークサーモン、加熱していないナチュラルチーズなどのリステリアに注意しましょう。魚は大切な栄養源なので、種類と量に気をつけて上手に食べましょう。
妊娠中の貧血とレバーの食べ方については、妊娠中の貧血にまとめています。
まとめ
- 妊娠中はリステリアに感染しやすい。冷蔵庫でも増えるが、加熱で死ぬ
- 加熱していないナチュラルチーズ、パテ、生ハム、スモークサーモンは避ける
- 魚は避けずに量に注意。キンメダイ・メカジキ・クロマグロなどは週1回(約80g)まで
- ツナ缶・キハダ・ビンナガは通常どおりOK
参考文献
- 厚生労働省. 妊娠中に注意が必要な食中毒菌がいます(これからママになるあなたへ 食べ物について知っておいてほしいこと). https://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/ninpu.pdf (閲覧日:2026年9月29日)
- 厚生労働省. リステリアによる食中毒. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055260.html (閲覧日:2026年9月29日)
- 厚生労働省. 妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて(Q&A)(2005年11月2日). https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/051102-1.html (閲覧日:2026年9月29日)
- 厚生労働省. 妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項(2005年11月2日、2010年6月1日改訂). https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/index-a.pdf (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。