
プレ男いとこがぜんそくで吸入薬を使ってるんだけど、妊娠したから赤ちゃんのためにやめようかなって言ってた。

メル美やめちゃって大丈夫なのかな。逆に心配……。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、ぜんそくがある人の妊娠の話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。
妊娠でぜんそくはどうなる?
- NHSによると、妊娠中にぜんそくの症状がよくなるか、変わらないか、悪くなるかは、前もってわかりません
- 妊娠中は胸やけ(胃酸の逆流)が起こりやすく、これでぜんそくが悪くなることもあります(妊娠中の胸やけ)
- 妊娠がわかったら、できるだけ早く主治医に相談しましょう。産院にもぜんそくがあることを伝えてください
ぜんそくの薬は、妊娠中も続けて
NHSによると、
- ぜんそくの薬の多くは、妊娠中も安全に使えます。ぜんそくがよくコントロールされていれば、お母さんと赤ちゃんへのリスクはほとんどありません
- 処方された薬は、妊娠中もずっと続けましょう。悪くならなければ、治療は妊娠前とまったく同じでかまいません
- 主治医に相談せずに薬をやめないでください。やめると症状が悪くなり、お母さんの健康へのリスクと、赤ちゃんの出生体重が少なくなるリスクが上がります
- 授乳中も、ぜんそくの治療を続けて安全です

プレ男薬をやめるほうが、赤ちゃんにとってもリスクになるんだ。

ぜんそくの薬の多くは、妊娠中も使えます。自己判断でやめず、妊娠がわかったら主治医に相談を。ぜんそくをよい状態に保つことが、赤ちゃんを守ることにつながります。
早めに受診したいとき
NHSは、次のようなときはすぐに主治医に相談するようすすめています。ぜんそくが悪くなっているサインのことがあります。
- 発作止めの吸入薬を使う回数がいつもより増えた
- せきやゼーゼーが増えた(とくに夜)
- 息切れや胸のしめつけがある
そして、ぜんそくの発作で、次のどれかにあてはまるときは、すぐに救急車(119)を呼んでください。
- 吸入薬が手元にない
- 吸入薬を使っても悪くなる
- 吸入薬を10回吸ってもよくならない
妊娠中にできること
NHSは、次のことをすすめています。
- 予防の吸入薬(ステロイド)を処方どおりに続ける
- たばこを吸わない(妊娠中のたばこ)
- ペットの毛や草の花粉など、アレルギーのもとを避ける
- 花粉症の対策(鼻のまわりにワセリンをぬる、塩水で鼻を洗う、抗ヒスタミン薬など)。妊娠中にどの薬を使えるかは、医師や薬剤師に相談を(妊娠中の薬)
- 運動とバランスのよい食事を続ける。運動でぜんそくが出るときは主治医に相談を(妊娠中の運動)
- インフルエンザの予防接種を受ける(妊娠中の予防接種)
お産のとき
- NHSによると、お産の最中にぜんそくの発作が起こることはとてもまれです。症状が出たら、いつもの発作止めの吸入薬を使ってかまいません
- アレルギーがあれば、助産師や病院のスタッフに伝えておきましょう
まとめ
- 妊娠でぜんそくがよくなるか悪くなるかは、前もってわからない
- ぜんそくの薬の多くは妊娠中も安全。自己判断でやめない(やめると赤ちゃんの体重が少なくなるリスクも)
- 妊娠がわかったら主治医に相談し、産院にも伝える
- 発作止めが増えた、夜のせき、息切れは早めに受診。吸入しても治らない発作は救急車
- 授乳中も治療を続けてよい
参考文献
- NHS. Asthma and pregnancy. https://www.nhs.uk/pregnancy/existing-health-conditions/asthma/ (閲覧日:2026年10月6日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。