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メル美妊娠中の姉が、インフルエンザのワクチンを打っていいのか迷ってるの。赤ちゃんに影響しないのかな。

プレ男妊娠中に打っていいワクチンと、だめなワクチンがあるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中の予防接種の話です。英国NHSの資料をもとに、日本の制度の記事とあわせてまとめました。接種するかどうかは、主治医と相談して決めましょう。
「不活化ワクチン」と「生ワクチン」
- 不活化ワクチン:生きたウイルスを含まないワクチン。NHSによると、妊娠中も安全に使えるとされています
- 生ワクチン:弱めた生きたウイルスなどを使うワクチン。お腹の赤ちゃんに感染するおそれが理論上あるため、ふつうは出産後まで待ちます。ただし、NHSは、生ワクチンが先天異常を起こすという根拠はないとしています
妊娠中にすすめられることがあるワクチン(英国NHS)
インフルエンザワクチン(不活化)
- 妊娠中は、妊娠を守るために免疫が弱まり、インフルエンザにかかると肺炎などの合併症を起こしやすく、入院しやすくなります
- ワクチンを打つと、かかりにくく、かかっても重くなりにくくなります
百日せきワクチン
- 百日せきは、赤ちゃんがかかるととても重くなることがあり、多くは入院が必要です
- 妊娠中に打つと、お母さんの体でできた抗体が赤ちゃんに移り、赤ちゃんが自分でワクチンを打てる年齢になるまで守ります
- 英国では、妊娠20週ごろ(16週から)に打ち、32週より前に打つのがいちばんよいとされています
- 日本の状況(妊婦向けのワクチンが承認されていないことなど)は、日本の妊婦と百日せきワクチンの記事にまとめています
RSウイルスワクチン
- RSウイルスは、赤ちゃんに肺炎や細気管支炎などの重い肺の感染を起こすことがあります
- 妊娠中に打つと、守る力が赤ちゃんに移り、生まれてから6か月ごろまで重いRSウイルス感染にかかりにくくなります
- 日本では、妊婦さんのRSウイルスワクチンが2026年度から定期接種になりました。くわしくは妊婦さんのRSウイルスワクチンの記事を見てください

メル美お母さんが打つと、赤ちゃんにも守る力が移るワクチンがあるんだね。

不活化ワクチンは妊娠中も使え、お母さんと赤ちゃんを守るものがあります。風しんなどの生ワクチンは妊娠中は打てないので、妊娠前に抗体を確かめましょう。
妊娠中はふつう打たないワクチン(生ワクチン)
NHSは、生ワクチンとして次のものをあげ、ふつうは出産後まで待つとしています。
- BCG(結核)
- MMR(麻しん・おたふくかぜ・風しん)。日本では麻しん風しん(MR)ワクチンが使われます
- 経口の腸チフスワクチン
- 黄熱ワクチン
感染のリスクがワクチンのリスクより大きいときは、妊娠中でも生ワクチンを考えることがあります。必ず医師と相談しましょう。
妊娠を考えているなら、風しんの抗体を確かめよう
- 風しんワクチンは生ワクチンなので、妊娠中は打てません。妊娠前に抗体があるか確かめ、なければ妊娠前に接種しておくことが大切です
- パートナーの男性も、抗体を確かめて、なければ接種を。くわしくは大人の風疹の記事を見てください(妊娠前からの準備)
海外旅行の予防接種
- NHSは、妊娠中は予防接種が必要な国や地域への旅行はできるだけ避けるようすすめています。行く必要があるときは、ワクチンのリスクと感染のリスクを医師と相談しましょう(妊娠中の旅行)
まとめ
- 不活化ワクチンは妊娠中も使える。英国ではインフルエンザ・百日せき・RSウイルスのワクチンを妊娠中にすすめている
- 日本では、妊婦さんのRSウイルスワクチンが2026年度から定期接種
- 生ワクチン(MR、BCG、黄熱など)は、ふつう出産後に
- 妊娠を考えているなら、風しんの抗体を確かめて、必要なら妊娠前に接種。パートナーも
参考文献
- NHS. Vaccinations in pregnancy. https://www.nhs.uk/pregnancy/keeping-well/vaccinations/ (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。