
プレ男友だち夫婦が、赤ちゃんが生まれる前に旅行したいって。妊娠中でも、飛行機に乗って大丈夫なのかな。

メル美いつごろなら行きやすいのか、何に気をつければいいのか知りたいね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中の旅行の話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。旅行の前には、主治医に相談しておきましょう。
いつ旅行する?
NHSによると、
- 旅行保険などの準備をすれば、多くの人は妊娠のかなり後期まで安全に旅行できます
- 最初の12週は、吐き気や強い疲れがあるため、旅行を避ける人もいます。この時期は、旅行するかどうかに関係なく流産のリスクが高い時期でもあります
- 妊娠の最後の数か月は、旅行が疲れやすく、つらくなりがちです
- そのため、妊娠4〜6か月ごろが、旅行にいちばん向いている時期と感じる人が多いとされています
出かける前に
- 行き先で、急に医療が必要になったときにかかれる医療機関を調べておく
- 母子健康手帳を持っていく(NHSは、妊婦の記録を持っていくようすすめています)
- 旅行保険が、お産や早産、帰りの日程の変更にも対応しているか確かめる

メル美保険が、旅先でのお産や早産までカバーしているかも確かめるんだね。
飛行機
NHSによると、
- 飛行機に乗ること自体は、お母さんにも赤ちゃんにも害はありません。ただし、持病や妊娠の合併症があるときは、前もって医師に相談しましょう
- 37週以降(双子では32週ごろ以降)はお産が始まりやすく、妊娠後期は搭乗を制限する航空会社もあります。航空会社の規定を確かめましょう
- 28週以降は、出産予定日と合併症のおそれがないことを書いた診断書を求められることがあります
- 4時間以上の移動では、血栓(深部静脈血栓症)のリスクが少しあります。水をたくさん飲み、30分ごとくらいに体を動かす。着圧ストッキングも脚のむくみを減らすのに役立ちます(妊娠中のむくみ)
車
NHSによると、
- 妊娠中は、長時間の車の移動はできるだけ避ける。どうしても必要なら、こまめに休憩して車から降り、体をのばして歩く
- 運転していないときは、足首を曲げのばし・回す、足の指を動かすなど、車内でも体を動かす。4時間以上の移動では着圧ストッキングも
- こまめに水分をとり、くだものやナッツなどで栄養補給を(妊娠中は疲れやすく、めまいも起こりやすい)
- シートベルトは必ず。肩ベルトは胸の間に、腰ベルトはおなかのふくらみの下(骨盤の上)にかけ、おなかの上にかけない
- 交通事故は、妊婦さんのけがの原因として多いものです。長距離ではひとりで運転しない、運転を交代する

妊娠中の旅行は、体調の落ち着く4〜6か月ごろがおすすめです。長時間の移動では水分と体を動かすことを忘れずに。シートベルトはおなかの下に。
海外旅行で気をつけること
- ジカウイルス:NHSは、妊娠中はジカウイルスの流行地域(中南米、カリブ海、太平洋の島々、アフリカやアジアの一部など)への旅行はすすめないとしています。渡航先のリスクを出発前に確認しましょう(ジカウイルス)
- 予防接種:生ワクチンの多くは、妊娠中はすすめられていません。不活化ワクチンは妊娠中も安全とされています。渡航先に必要なワクチンは医師に相談を
- マラリアの予防薬:妊娠中に使えないものもあるので、医師に相談
- 食べものと水:水道水が飲めるか確かめ、心配ならボトルの水を。おなかをこわしたときの薬にも、妊娠中に使えないものがあるので注意。具合が悪くなっても、水分と食事を続けましょう(妊娠中に気をつけたい食べもの)
船
- NHSによると、フェリー会社には独自の制限があり、妊娠後期(ふつうの航路では32週以降、高速船では28週以降が多い)は乗船を断られることがあります。予約前に確認しましょう
温泉やプール、自転車、日本でのシートベルトのしめ方の注意は、妊娠中のプール・温泉・自転車・シートベルトの記事にまとめています。
妊娠中に交通事故にあったり、おなかを打ったりしたときのことは、妊娠中に交通事故にあった・おなかを打ったらにまとめています。
まとめ
- 旅行に向いているのは妊娠4〜6か月ごろ。出かける前に主治医に相談
- 母子健康手帳、旅先の医療機関、保険(お産・早産も)を確認
- 飛行機は害はないが、航空会社の規定と4時間以上の移動の血栓に注意(水分・30分ごとに動く)
- 車はこまめに休憩、シートベルトはおなかの下
- ジカウイルスの流行地には行かない。予防接種・マラリア薬・食べものと水にも注意
参考文献
- NHS. Travelling in pregnancy. https://www.nhs.uk/pregnancy/keeping-well/travelling/ (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。