
メル美妊娠中の友だちが、たばこをやめられないって悩んでる。今からやめても意味あるのかな。

プレ男旦那さんが家で吸ってるのも、関係あるのかな…。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中のたばこの話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。やめられないことを責めるつもりはありません。たばこをやめるのはむずかしいことです。でも、やめるのに遅すぎることはありません。
たばこは、赤ちゃんにどう影響する?
NHSによると、
- たばこの煙には4,000種類以上の化学物質が含まれ、その多くは有害です。妊娠中のたばこは、お腹の赤ちゃんに害をおよぼします
- たばこは、赤ちゃんへの酸素の供給を減らし、吸うたびに赤ちゃんの心臓はがんばって動かなければなりません
やめると、すぐによいことがある
NHSによると、たばこをやめると、一酸化炭素などの有害なガスや化学物質が体から抜けていき、
- 妊娠やお産の合併症のリスクが下がる
- より健康な妊娠と赤ちゃんにつながる
- 死産のリスクが下がる
- 赤ちゃんが早く生まれすぎる(早産)リスクが下がる(早産)
- 赤ちゃんが低出生体重で生まれるリスクが下がる
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが下がる
親がたばこを吸う子どもは、ぜんそくなどで入院が必要になる病気にかかりやすいともされています。
やめるのは早いほどよいですが、NHSは、妊娠の最後の数週間にやめても、お母さんと赤ちゃんにとってよいとしています。

メル美最後の数週間でも、やめる意味があるんだ。友だちに伝えてみる。
パートナーや家族のたばこ(受動喫煙)も害になる
NHSによると、
- パートナーや同居する人がたばこを吸うと、その煙は、生まれる前も生まれたあとも、お母さんと赤ちゃんに影響します
- 受動喫煙は、赤ちゃんの体重を減らし、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めます
- 親がたばこを吸う赤ちゃんは、生後1年以内に気管支炎や肺炎で入院しやすいとされています
- まわりにたばこを吸う人がいると、お母さんもやめにくくなります

たばこをやめるのに遅すぎることはありません。パートナーや家族のたばこの煙も、赤ちゃんの体重や乳幼児突然死症候群に影響します。家族みんなで禁煙を。
やめるための支え
- NHSは、専門家の支えを受けると、禁煙に成功しやすいとしています
- 日本では、禁煙外来や、産婦人科・かかりつけ医に相談できます
- 禁煙補助薬(ニコチンパッチやガムなど)を妊娠中に使えるかどうかは、日本の薬の説明書(添付文書)の扱いもふくめて、自己判断で使わず、医師や薬剤師に相談してください
パートナー・家族にできること
- 自分もたばこをやめる。家の中・車の中では絶対に吸わない
- 妊婦さんの禁煙を責めずに応援する。一緒に禁煙外来に行くのもよい方法です
- 赤ちゃんが生まれたあとも、たばこの煙のない環境を
まとめ
- 妊娠中のたばこは、赤ちゃんへの酸素を減らし、早産・低出生体重・死産・乳幼児突然死症候群のリスクに
- やめるとすぐによいことがある。最後の数週間にやめても意味がある
- パートナーや家族の受動喫煙も、赤ちゃんの体重やSIDS、気管支炎・肺炎に影響
- やめるときは専門家の支えを。禁煙補助薬は医師・薬剤師に相談してから
参考文献
- NHS. Stop smoking in pregnancy. https://www.nhs.uk/pregnancy/keeping-well/stop-smoking/ (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。