ガジェット2026年10月10日

【テクノロジー解説】電気を通す「プラスチック」:白川英樹博士の研究室で、触媒をまちがえて1000倍入れたら銀色の膜ができた。ヨウ素を加えると電気の通りやすさが1000万倍に。スマホの画面や帯電防止に(2000年ノーベル化学賞)

プラスチックは電気を通さない。だから電線のまわりを包む絶縁体に使われている。そんな常識をくつがえしたのが、2000年のノーベル化学賞です。1970年代はじめ、白川英樹博士の研究室で、まちがって1000倍の触媒を入れたところ、美しい銀色のポリアセチレンの膜ができました。アメリカのマクダイアミッド博士、ヒーガー博士と協力し、この膜をヨウ素の蒸気で処理すると、電気の通りやすさが1000万倍になりました(1977年発表)。電気を通すプラスチックは、写真フィルムの帯電防止、画面の電磁波シールド、そして発光ダイオードや太陽電池、携帯電話の画面などに広がっています。

目次
  1. プラスチックは電気を通さない…はずだった
  2. しくみ:「二重結合」と「ドーピング」
  3. 白川博士の「まちがい」から
  4. 1977年:電気の通りやすさが1000万倍に
  5. どこに使われている?
  6. 材料の技術つながり
  7. まとめ

プレ男プラスチックって電気を通さないから、電気コードのカバーに使われてるんだよね?

メル美それが、電気を通すプラスチックを日本人が見つけて、ノーベル賞をとったんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 「テクノロジー解説」、今回は電気を通すプラスチック(導電性高分子)です。2000年のノーベル化学賞の発表と一般向け解説をもとにまとめました。

プラスチックは電気を通さない…はずだった

しくみ:「二重結合」と「ドーピング」

白川博士の「まちがい」から

プレ男まちがいから、ノーベル賞の発見が生まれたのか!

1977年:電気の通りやすさが1000万倍に

どこに使われている?

ノーベル賞の発表(2000年)によると、

電気を通さないはずのプラスチックも、二重結合が交互にならび、ドーピングをすると電気を通します。白川英樹博士たちの発見は、画面や太陽電池などの技術に広がりました。

材料の技術つながり

プレ男失敗しても、「なんでだろう」って考えるのが大事なんだね。

メル美日本とアメリカの研究者の協力から生まれたのもすてき。

炭素どうしを正確につなぐ、日本人2人がノーベル賞を受けた化学反応は、クロスカップリングへ。

鉛筆の芯からセロハンテープではがした炭素のシートは、グラフェンへ。

まとめ


参考文献

  1. The Royal Swedish Academy of Sciences. Press release: The Nobel Prize in Chemistry 2000. NobelPrize.org. https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2000/press-release/ (閲覧日:2026年10月10日)
  2. NobelPrize.org. The Nobel Prize in Chemistry 2000 — Popular information. https://www.nobelprize.org/prizes/chemistry/2000/popular-information/ (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。