病気の解説2026年10月12日

お母さんに梅毒があったとき、赤ちゃんは?:治療していないと、早期の梅毒では赤ちゃんへの感染は約70〜100%。生まれたときは6割以上が無症状。生後2・4・6・12か月に成長と発達をみていく(先天梅毒診療の手引き2023)

お母さんに梅毒があったときの赤ちゃんの診療について、国立健康危機管理研究機構の「病原微生物検出情報(IASR)」2023年12月号で紹介された「先天梅毒診療の手引き2023」(日本小児感染症学会など)をもとにまとめました。治療していないお母さんからの感染のリスクは、早期梅毒の第1期で約70〜100%、第2期で約70%、早期潜伏期で約40%、後期潜伏期で約10%とされ、妊娠の後期ほど高くなります。先天梅毒の赤ちゃんの6割以上は、生まれたときは無症状か症状が軽く、その後、皮膚の症状や鼻炎、貧血などで気づかれます。治療はペニシリンの注射で、生後2・4・6・12か月に成長や発達を確かめ、血液検査は陰性になるまで2〜3か月ごとに行います。

目次
  1. 赤ちゃんへの感染のリスク
  2. 生まれたときは気づきにくい
  3. 検査と治療
  4. 生まれたあとの通院
  5. まとめ

メル美妊娠中に梅毒がわかったら、赤ちゃんはどうなるの?生まれたあと、どんなふうに診てもらうのかな。

プレ男小児科の先生たちが、診療の手引きを作っているんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、お母さんに梅毒があったときの赤ちゃんの診療の話です。国立健康危機管理研究機構の「病原微生物検出情報(IASR)」2023年12月号の記事「先天梅毒診療の手引き 2023」をもとにまとめました。この手引きは、日本小児感染症学会などの委員会が作ったものです。

赤ちゃんへの感染のリスク

IASRによると、先天梅毒は、梅毒の原因の菌(梅毒トレポネーマ)が胎盤を通ってお母さんから赤ちゃんにうつる、多くの臓器の慢性の感染症です。治療していないお母さんからの感染のリスクは、

お母さんの梅毒の時期 赤ちゃんへの感染のリスク
早期梅毒 第1期 約70〜100%
早期梅毒 第2期 約70%
早期潜伏期 約40%
後期潜伏期 約10%

とされ、早期の症状がある時期がもっとも感染しやすく、妊娠の後期に感染するほど赤ちゃんへの感染率が高くなります。

治療していないお母さんの早期の梅毒では、赤ちゃんへの感染のリスクは約70〜100%とされています。先天梅毒の赤ちゃんの6割以上は、生まれたときは症状がないか軽いだけです。

生まれたときは気づきにくい

手引きでは、

検査と治療

生まれたあとの通院

手引きでは、

としています。

プレ男生まれたあとも、決められた時期に通院して確かめていくんだね。妊娠中にお母さんが治療を受けることが、いちばん大事なんだな。

先天梅毒そのものは先天梅毒、日本の届出の分析は先天梅毒の届出の分析、妊娠中の梅毒は妊娠中の梅毒が増えているを見てください。

まとめ


参考文献

  1. 国立健康危機管理研究機構. 先天梅毒診療の手引き 2023(IASR Vol.44 p197-198: 2023年12月号). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol44/526/526r07.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。