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天狗(てんこう)赤い顔に高い鼻の、山伏すがたの天狗とはちがう、もうひとつの「天狗」。『山海経』では白い頭の狸のような獣で、わざわいをふせぐ。『史記』では、雷のような音をたてて地に落ちる星。そして『日本書紀』では、雷のような音で東から西へ流れた大きな星を、僧旻が「流れ星ではない、天狗だ」と言った

2026年10月10日

版画。しまもようの、猫のような獣が、口に蛇をくわえて歩いている
「天狗図」(『古今図書集成』禽虫典より)18世紀前半、中国・清。版画。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 陰山の白い頭の獣
  3. 2. 地に落ちる星
  4. 3. 『日本書紀』の天狗
  5. まとめ

プレ男天狗って、赤い顔で鼻が高くて、山にすんでる妖怪でしょ?

メル美中国の古い本だと、天狗は「獣」だったり「流れ星」だったりするんだって。日本の『日本書紀』にも出てくるの。

こんにちは、Dr. Taro です。 幻獣の解説、今回はもうひとつの天狗(てんこう)です。『山海経(せんがいきょう)』西山経、司馬遷『史記』天官書、『日本書紀』巻第二十三(舒明天皇)の原文(ウィキソース)を読みました。遠野の山の天狗の話は遠野の天狗へ。中国神話の全体は中国神話の入門へ。

版画。しまもようの、猫のような獣が、口に蛇をくわえて歩いている

「天狗図」(『古今図書集成』禽虫典より)18世紀前半、中国・清。版画。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)

プロフィール

『山海経』 『史記』天官書 『日本書紀』
天狗とは 獣 星 大きな流れ星のように見えたもの
すがた 狸のようで、頭が白い 大きな流れ星のよう。落ちたところは狗(いぬ)に似る 東から西へ流れた大きな星
音 「榴榴(りゅうりゅう)」と鳴く 音をたてる 雷のような音
意味 わざわいをふせぐ 千里の軍がやぶれ、将が殺される —

1. 陰山の白い頭の獣

『山海経』西山経(西次三経)です。

メル美『山海経』の天狗は、わざわいをふせいでくれる、いい獣なんだ!

2. 地に落ちる星

司馬遷『史記』天官書は、星や空のあやしい光を説明する巻です。

3. 『日本書紀』の天狗

『日本書紀』巻第二十三、舒明天皇9年の春2月の記事です。

プレ男日本の最初の「天狗」は、流れ星のことだったんだ! 『史記』の天狗とそっくりだね。

『日本書紀』では、雷のような音で流れた大きな星を、僧の旻が「流れ星ではない、天狗だ。そのほえる声が雷に似ているだけだ」と言っています。

まとめ


参考文献

  1. 『山海經』西山經(西次三經、陰山 天狗)と郭璞注. ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/山海經/西山經 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 司馬遷『史記』卷二十七 天官書. ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/史記/卷027 (閲覧日:2026年10月10日)
  3. 『日本書紀』卷第二十三(舒明天皇九年二月). ウィキソース. https://zh.wikisource.org/wiki/日本書紀/卷第廿三 (閲覧日:2026年10月10日)
  4. ウィキメディア・コモンズ. Imperial Encyclopaedia - Animal Kingdom - pic253 - 天狗圖(『古今圖書集成』禽蟲典、陳夢雷ら編、1700〜1725年ごろ、パブリックドメイン). https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Imperial_Encyclopaedia_-_Animal_Kingdom_-_pic253_-_天狗圖.png (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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