幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

YōkaiNo.038

遠野の天狗は「大男」柳田国男『遠野物語』(1910年)に残る天狗の話。山頂で金銀をひろげる三人、赤い衣で羽ばたく僧の姿、天狗森の赤い顔の大男

天狗といえば、赤い顔に高い鼻、山伏の姿で、うちわを持って空を飛ぶ——そんなイメージがあります。民俗学者・柳田国男の『遠野物語』(1910年)の索引で「天狗」とされる話は3つ。登ってはいけない山の頂上で金銀をひろげていた大男たち、猟師の頭上で赤い衣を羽のように羽ばたかせた僧の姿の者、天狗森で若者を突き飛ばした顔の赤い大男。青空文庫の原文から読んでみます。

2026年10月3日

天狗をかたどった、鼻が大きくくちばしのような鉄の面
天狗をかたどった面(総面)。江戸時代・18世紀。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. 登ってはいけない山の三人の大男(第29話)
  2. 赤い衣で羽ばたく、僧の姿(第62話)
  3. 天狗森の、顔の赤い大男(第90話)
  4. マジレス:遠野の天狗に「長い鼻」は?
  5. まとめ

プレ男天狗って、赤い顔で鼻が長くて、うちわで空を飛ぶ妖怪だよね。

メル美『遠野物語』にも天狗が出てくるんだって。鼻が長いって書いてあるのかな?

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妖怪天狗です。民俗学者柳田国男の『遠野物語』(明治43年・1910年)を、青空文庫の原文で読んでみました。『遠野物語』の目次(索引)で「天狗」とされているのは、第29話・第62話・第90話の3つです。

登ってはいけない山の三人の大男(第29話)

鶏頭山は早池峰の前面に立てる峻峰なり。(中略)天狗住めりとて、早池峰に登る者もけつしてこの山は掛けず。

メル美こわいけど、ちゃんと道案内してくれたんだね。

赤い衣で羽ばたく、僧の姿(第62話)

天狗をかたどった、鼻が大きくくちばしのような鉄の面

天狗をかたどった面(総面)。江戸時代・18世紀。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

天狗森の、顔の赤い大男(第90話)

天狗森には天狗多くゐるといふことは昔より人の知る所なり。

プレ男力自慢で飛びかかったら…。山では、見なれないものに手を出しちゃいけないってことかな。

マジレス:遠野の天狗に「長い鼻」は?

『遠野物語』の天狗の話には、「大男」「顔はまっ赤」「赤い衣を羽のように羽ばたく」とは書かれていますが、「鼻が高い」とは書かれていません。

まとめ


参考文献

  1. 柳田国男. 遠野物語(初出:1910年6月14日。底本:新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺、角川文庫、1955年). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/card52454.html (閲覧日:2026年10月3日)
  2. The Metropolitan Museum of Art. Mask (Sōmen) Representing a Tengu(18th century, Japanese, 36.25.268a–c, Open Access). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/23997 (閲覧日:2026年10月3日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. 妖怪遠野の河童は「顔が赤い」柳田国男『遠野物語』(1910年)に残る河童の話。川岸の足あと、馬を引きこもうとして失敗した河童、くるみの木のあいだからのぞく赤い顔
  2. 妖怪座敷わらし住む家は栄え、出ていくと家がかたむく。『遠野物語』では「12、3歳くらいの子どもの姿をした神」。紙のがさがさ、鼻を鳴らす音
  3. 妖怪妖怪アマビエの正体1846年の瓦版に1枚だけ残る「海から現れた光るもの」。原文に書かれていたのは「豊作」と「病がはやったら私の姿を写して見せよ」