
メル美座敷わらしって、いる家はお金持ちになるんでしょ?会ってみたいな。

プレ男こわい妖怪じゃなくて、ラッキーな妖怪なんだね。どんな姿なんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 日本の妖怪を1体ずつ紹介するシリーズ、今回は座敷わらしです。柳田国男の『遠野物語』(明治43年・1910年)の第17話・第18話を、青空文庫の原文で読んでみました。
プロフィール
| 名前 | ザシキワラシ(座敷わらし、座敷童子) |
| 出てくる場所 | 岩手県遠野の旧家(古くから続く家) |
| 姿 | 多くは12、3歳くらいの子ども。男の子のことも、女の子のことも |
| 正体 | 『遠野物語』では「神」と書かれている |
| 特徴 | 住んでいる家は「富貴自在」(お金も地位も思いのまま)。出ていくと、その家はかたむく |

『遠野物語』を書いた柳田國男。出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」(https://www.ndl.go.jp/portrait/ )
「神」と書かれている(第17話)
旧家にはザシキワラシといふ神の住みたまふ家少なからず。この神は多くは十二、三ばかりの童児なり。
- 古くから続く家には、ザシキワラシという神が住んでいる家が少なくない
- 多くは12、3歳くらいの子どもの姿で、ときどき人に姿を見せる
廊下ではちあわせ
- ある家では、高等女学校に通う娘が休みで帰っていたとき、廊下でばったりザシキワラシに出会って、とてもおどろいた。まさしく男の子だったといいます
だれもいない部屋の物音
- 佐々木氏の家では、母がひとりで縫い物をしていると、となりの部屋で紙のがさがさという音がした。そこは、東京に出かけて留守の主人の部屋。あやしいと思って戸を開けても、だれもいない
- しばらく座っていると、今度はしきりに鼻を鳴らす音。「さては座敷ワラシだ」と思ったそうです
- そして、「この神の宿る家は、富貴自在である」と書かれています

メル美紙のがさがさ、鼻を鳴らす音…。姿が見えなくても、気配でわかるんだ。
座敷わらしが出ていくと…(第18話)
- ザシキワラシは女の子のこともあります。山口孫左衛門という旧家には、2人の女の子の神がいると、昔から言い伝えられていました
- ある年、村の男が町から帰るとちゅう、見なれない2人のきれいな娘に会います。どこから来たのか聞くと「孫左衛門のところから」、どこへ行くのかと聞くと、別の村の豪農の家の名を答えました
- 男は「孫左衛門の家も、もう終わりだな」と思いました。それからまもなく、孫左衛門の家では、家の人と使用人20人あまりが、きのこの毒にあたって、1日のうちに亡くなってしまったと書かれています

プレ男いるとラッキーだけど、出ていくと大変なことになるんだ…。
マジレス:どう読む?
- 『遠野物語』は、遠野の人・佐々木鏡石から聞いた話を、柳田国男が一字一句も加減せず書いたとされる本です。座敷わらしは、昔の遠野の人々が本当に語っていた話だということがわかります
- 「家が栄えるのは、目に見えない何かのおかげ」「家がかたむくのは、それが出ていったから」——家の盛衰を説明する物語として語られてきた、と読むこともできます
- 第18話の、きのこの毒で多くの人が亡くなった話は、つらい出来事を、座敷わらしの言い伝えと結びつけて語り継いだもの、とも考えられます

『遠野物語』では、座敷わらしは「神」と書かれ、多くは12、3歳くらいの子どもの姿で、住む家は富貴自在とされています。こわさより、家を見守る存在として語られてきたのですね。
まとめ
- 座敷わらしは、遠野の旧家に住むという子どもの姿の神。多くは12、3歳くらい
- 男の子のことも女の子のことも。紙の音や鼻を鳴らす音で気配がする
- 住む家は「富貴自在」。出ていくと家がかたむく
- 出典は『遠野物語』第17話・第18話
- 遠野の妖怪は、遠野の河童の記事もどうぞ
- あわせて読みたい:オシラサマ
参考文献
- 柳田国男. 遠野物語 第17話・第18話(初出:1910年6月14日。底本:新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺、角川文庫、1955年). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/card52454.html (閲覧日:2026年10月1日)
- 国立国会図書館. 近代日本人の肖像「柳田國男」. https://www.ndl.go.jp/portrait/datas/6076 (閲覧日:2026年10月2日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。


