幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

YōkaiNo.030

遠野の河童は「顔が赤い」柳田国男『遠野物語』(1910年)に残る河童の話。川岸の足あと、馬を引きこもうとして失敗した河童、くるみの木のあいだからのぞく赤い顔

河童といえば緑色で頭にお皿——でも、岩手県遠野の河童は「顔が赤い」と書かれています。民俗学者・柳田国男の『遠野物語』(1910年)には、遠野出身の佐々木鏡石から聞いた河童の話がいくつも収められています。川岸の砂に残る足あと、馬を淵に引きこもうとして逆に馬小屋まで引きずられた河童、くるみの木のあいだからのぞいた赤い顔の男の子。青空文庫の原文から読んでみます。

2026年10月1日

水草の中から顔を出す河童の絵
鳥山石燕の妖怪図鑑『画図百鬼夜行』(安永5年・1776年刊)の河童。国立国会図書館デジタルコレクション(文化2年・1805年の版)
目次
  1. 『遠野物語』ってどんな本?
  2. 河童の足あとは「めずらしくない」(第57話)
  3. 馬を引きこもうとして、逆に引きずられた河童(第58話)
  4. 遠野の河童は「顔が赤い」(第59話)
  5. 河童の子を産んだ家(第55話)
  6. 「見せ物にすれば金になる」(第56話)
  7. まとめ

プレ男河童って、緑色で頭にお皿がある妖怪だよね。きゅうりが好きな。

メル美でも、地方によって姿がちがうらしいよ。岩手の遠野の河童は、赤い顔なんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妖怪河童です。民俗学者柳田国男の『遠野物語』を、青空文庫の原文で読んでみました。

『遠野物語』ってどんな本?

水草の中から顔を出す河童の絵

鳥山石燕の妖怪図鑑『画図百鬼夜行』(安永5年・1776年刊)の河童。国立国会図書館デジタルコレクション(文化2年・1805年の版)

河童の足あとは「めずらしくない」(第57話)

川の岸の砂の上には河童の足跡といふものを見ること決して珍しからず。雨の日の翌日などはことにこの事あり。

メル美足あとが「めずらしくない」って、当時の人にとって河童はそんなに身近だったんだ。

馬を引きこもうとして、逆に引きずられた河童(第58話)

プレ男馬に負けて、おけの下にかくれてた河童…ちょっとかわいい。約束して許してもらえてよかったね。

遠野の河童は「顔が赤い」(第59話)

外の地にては河童の顔は青しといふやうなれど、遠野の河童は面の色赭きなり。

河童の子を産んだ家(第55話)

ここからは少し重い話です。『遠野物語』は、遠野で実際に語られていた話を、そのまま書き留めています。

川には河童多く住めり。猿が石川ことに多し。松崎村の川端の家にて、二代まで続けて河童の子を孕みたる者あり。

「見せ物にすれば金になる」(第56話)

メル美こわいというより、つらい話…。昔の人は、どんな気持ちでこの話を語っていたんだろう。

『遠野物語』の河童は、ほかの土地とちがって顔が赤いと書かれています。川岸の足あとや、馬を引きこもうとして失敗した話など、河童が身近だったころの暮らしが見えてきます。

まとめ


参考文献

  1. 柳田国男. 遠野物語(初出:1910年6月14日。底本:新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺、角川文庫、1955年). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/card52454.html (閲覧日:2026年10月1日)
  2. 鳥山石燕 画. 百鬼夜行 3巻拾遺3巻 1. 国立国会図書館デジタルコレクション(インターネット公開・保護期間満了). https://dl.ndl.go.jp/pid/2553975 (閲覧日:2026年10月2日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  3. 妖怪妖怪アマビエの正体1846年の瓦版に1枚だけ残る「海から現れた光るもの」。原文に書かれていたのは「豊作」と「病がはやったら私の姿を写して見せよ」