大人の教養An Evening of Culture

第二幕Act II — True Romances

ダーウィンの「結婚する・しない」メモ1838年、29歳の博物学者は、結婚の損得を紙に書き出した。結論は「結婚する、結婚する、結婚する。証明終わり」。いとこのエマとの実話

No.1322026年10月22日

『種の起源』のチャールズ・ダーウィンは、1838年、結婚する場合としない場合の良い点・悪い点を鉛筆でメモに書き出しました。「子ども」「年をとったときの友」と「行きたいところへ行ける自由」「時間の損失」を並べ、結論は「Marry-Mary-Marry Q.E.D.」。同じ年の11月11日、いとこのエマ・ウェッジウッドに求婚して受け入れられ、1839年1月29日に結婚しました。ケンブリッジ大学のダーウィン書簡プロジェクトが公開しているメモの翻刻をもとにまとめました。

目次
  1. 鉛筆で書いた2枚のメモ
  2. 「結婚する」の列
  3. 「結婚しない」の列
  4. 「いつ?」――すぐか、あとか
  5. 「その日の中の日!」――エマへの求婚
  6. 結婚のあと
  7. デートで話すなら
  8. まとめ

プレ男結婚って、したほうがいいのかな…。自由もほしいし、お金も心配だし。

メル美同じことで悩んで、紙に書き出した有名な科学者がいるんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 「大人の教養」の男女の実話シリーズ、今回は『種の起源』で知られるチャールズ・ダーウィンと、妻のエマです。ダーウィンは結婚する前、結婚の良い点・悪い点を紙に書き出していました。その原本はケンブリッジ大学図書館のダーウィン・アーカイブにあり、ダーウィン書簡プロジェクト(ケンブリッジ大学)が翻刻を公開しています。

鉛筆で書いた2枚のメモ

「結婚する」の列

2枚目のメモは、「Marry(結婚する)」と「Not Marry(結婚しない)」の2つの列に分かれています。「結婚する」の列には、たとえばこう書かれています。

そして、この列の最後に書いた結論が、「Marry-Mary-Marry Q.E.D.(結婚する、結婚する、結婚する。証明終わり)」です。

メル美「犬よりはいい」って、あとから書き足したんだ…(笑)。

「結婚しない」の列

「結婚しない」の列には、こんな項目が並んでいます。

ダーウィン書簡プロジェクトの注によると、この列のはじめには、いったん書いてから消した4行がありました。「子どもがいない(第二の人生がない)、年をとって世話をしてくれる人がいない…」という、結婚しない場合の悪い点だったため、書き直したと考えられています。

「いつ?」――すぐか、あとか

メモの裏には、「結婚が必要だと証明されたので」と書いたうえで、「いつ? すぐか、あとか」という続きがあります。

プレ男結論を出したあとも、ずっと迷ってる!なんだか親近感がわくな。

「その日の中の日!」――エマへの求婚

結婚のあと

ダーウィンは結婚の損得を紙に書き出し、「結婚する、結婚する、結婚する。証明終わり」と結論を出しました。1844年には、自分が死んだら種の理論を出版してほしいと、妻のエマに託しています。

デートで話すなら

ほかの男女の実話は、キュリー夫妻や、ヴィクトリア女王とアルバート公もどうぞ。

まとめ


参考文献

  1. Darwin Correspondence Project (University of Cambridge). Darwin on marriage. https://www.darwinproject.ac.uk/tags/about-darwin/family-life/darwin-marriage (閲覧日:2026年10月22日)
  2. Darwin Correspondence Project (University of Cambridge). Family life. https://www.darwinproject.ac.uk/people/about-darwin/family-life (閲覧日:2026年10月22日)
  3. Darwin Correspondence Project (University of Cambridge). Darwin’s observations on his children. https://www.darwinproject.ac.uk/people/about-darwin/family-life/darwin-s-observations-his-children (閲覧日:2026年10月22日)
  4. Darwin Correspondence Project (University of Cambridge). My most solemn request: To Emma Darwin, 5 July 1844. https://www.darwinproject.ac.uk/letters/favourite-letters/my-most-solemn-request-emma-darwin-5-july-1844 (閲覧日:2026年10月22日)
  5. Darwin Correspondence Project (University of Cambridge). Our poor dear dear child: To Emma Darwin, [23 April 1851]. https://www.darwinproject.ac.uk/letters/favourite-letters/our-poor-dear-dear-child-emma-darwin-23-april-1851 (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。