除毛クリームで肌荒れ、顔に使うのはNG:15〜19歳男性の相談件数で2年連続1位(2019・2020年)。危害の9割以上は皮膚障害。まず1回分を買って、少量で肌に合うか試す。通販の「お試し」は定期購入に注意
消費者庁の注意喚起(2022年5月)によると、除毛剤(除毛クリーム・スプレー)は、15〜19歳男性の商品・サービス別の相談件数で2019年・2020年とも1位でした。除毛剤は医薬部外品で、顔や傷・湿疹のある部位には使えません。男性ではヒゲの除毛のために顔に使って炎症を起こした相談が多く、10〜20歳代の危害623件のうち613件が皮膚障害でした。まず1回分を買い、少量を塗って肌に合うか試すこと、異常が出たらすぐやめて皮膚科へ、通販の「お試し」が定期購入でないか確認することをまとめました。

プレ男すね毛とヒゲを一気に処理したくて、SNSで見た除毛クリームを「お試し980円」で注文したんだ。顔にも使えるかな?

メル美顔はダメって書いてない?あと、その「お試し」、定期購入になってないか確認した?
こんにちは、Dr. Taro です。 「メンズメディカル」の脱毛から、今回は除毛クリーム(除毛剤)の話です。消費者庁の注意喚起「若者の除毛剤による皮膚障害に注意!」(2022年5月31日)をもとにまとめました。
若い男性の相談がとても多い
- 除毛剤などの相談は、15〜19歳の男性の商品・サービス別の相談件数で、2019年(1,406件)・2020年(935件)とも1位でした
- 2017〜2021年度の5年間の除毛剤などの相談15,234件のうち、危害(けがや病気)の相談は1,325件
- 危害の相談の被害者は、10〜20歳代の割合が、2017年度の約3割から2020年度以降は6割超と、若い世代が中心になっています
- 10〜20歳代の危害623件のうち、613件が皮膚障害。いちばん多かったのは20〜24歳の男性(143件)でした
- 男性の危害の部位は、足・脚(97件)、顔(75件)、手・腕(49件)の順でした
- 危害の程度は「医者にかからず」が約9割でしたが、治療が1か月以上かかった例もありました

プレ男同年代の男がいちばん多いんだ!しかも顔の肌荒れも多い…。
除毛剤ってどんなもの?
- 手足やわきの下などの体毛を、化学的な作用で取り除く製品で、法律上は医薬部外品です
- 毛の成分(ケラチンたんぱく質)の結合を薬剤で切って、毛をやわらかくして取り除きます。アルカリ性に設定されていることが多く、薬剤にはチオグリコール酸塩が主に使われます
- 人によっては、まれに皮膚に炎症を起こすことがあります
- 一方、ワックスやテープなどで毛を毛根から引き抜く製品は、除毛剤とはちがい、医薬品医療機器等法の対象外の雑貨です
使う前・使うときの注意(消費者庁より)
1. 顔には使わない。使用上の注意をよく読む
- 男性では、ヒゲなどの除毛のために顔に使い、皮膚に炎症を起こしたという相談が多く寄せられています
- 除毛剤は、顔や、傷・はれもの・湿疹・ただれなど炎症のある部位には使用しない旨を「使用上の注意」に書くよう、厚生労働省が通知しています
2. まず1回分を買って、肌に合うか試す
- まずは1回分を買い、除毛したい部位に少量を塗って、かぶれ・かゆみ・赤みが出ないか確かめてから使いましょう
- 「敏感肌用」「肌にやさしい」などと書いてあっても、自分の肌に合わないこともあります
3. 異常が出たら、すぐにやめて皮膚科へ
- 使っている間や使ったあとに、かぶれ・かゆみ・赤みなどが出たら、すぐに使うのをやめましょう
- 症状がひどいときなどは皮膚科を受診し、使っていた除毛剤を持っていきましょう

除毛剤は顔には使えません。まず少量を塗って肌に合うか試し、かぶれや赤みが出たらすぐにやめて、症状がひどいときは除毛剤を持って皮膚科を受診しましょう。
4. 通販の「お試し」は、定期購入でないか確認
- 危害の相談のほとんど(623件中619件)が通信販売での購入で、そのうち523件が定期購入に関するものでした
- 1回目はお小遣いで買えるほど安く設定されていることがほとんどですが、途中で解約しにくい、追加の支払いを求められることもあります
- 動画サイトやSNSの広告の「お試し」という言葉で、定期購入だと思わず契約してしまった例や、「返金保証」「いつでも解約可能」という言葉につられた例もあります
- 注文する前に、1回だけか、2回目からはいくらか、解約の方法を必ず確認しましょう
- 困ったときは消費者ホットライン188(いやや)へ。本人だけでなく、親などの保護者からも相談できます

メル美注文画面に「定期」「◯か月コース」って書いてないか、いっしょに確認しよう。
- エステやクリニックでの脱毛のやけどなどはヒゲ・VIO脱毛のやけどに注意、医療脱毛の基本は男性の医療脱毛、男性のVIO脱毛の記事もどうぞ
まとめ
- 除毛剤の相談は、15〜19歳男性で2年連続1位。危害のほとんどが皮膚障害
- 除毛剤は医薬部外品。顔や、傷・湿疹のある部位には使わない
- まず1回分を買い、少量で肌に合うか試す。「敏感肌用」でも合わないことがある
- 異常が出たらすぐやめて、ひどければ除毛剤を持って皮膚科へ
- 通販の「お試し」は定期購入でないか確認。困ったら188
参考文献
- 消費者庁. 若者の除毛剤による皮膚障害に注意!―顔面には使用しないで!使用方法とともに、契約内容も必ず確認を!―(令和4年5月31日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_060/assets/consumer_safety_cms205_220531_01.pdf (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。