病気の解説2026年10月5日

淋菌が全身に広がる「播種性淋菌感染症」:関節の腫れや痛み、手足の皮膚のぶつぶつ。陰部の症状がないことも多い。まれだが入院して治療が必要。パートナーの検査も

淋菌は、ふつうは尿道やのど、直腸などに感染しますが、まれに血液にのって全身に広がることがあります(播種性淋菌感染症)。米国CDCのガイドラインによると、手足の皮膚の小さな出血斑やうみをもったぶつぶつ、左右非対称の関節の痛み、腱のまわりの炎症、関節の化膿などが起こり、まれに心臓や髄膜に広がることもあります。陰部や直腸の感染は症状がないことが多く、気づきにくいのが特徴です。症状、検査、治療、パートナーのことをまとめました。

目次
  1. どんな病気?
  2. 症状
  3. なりやすい人
  4. 検査
  5. 治療
  6. パートナーのこと
  7. まとめ

プレ男急に手首やひざが腫れて痛くなって、手足に小さなぶつぶつも出てきた…。整形外科に行けばいいのかな。

メル美関節の痛みが、性感染症から来ることもあるって聞いたことがあるよ。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、淋菌が全身に広がる「播種性淋菌感染症(はしゅせいりんきんかんせんしょう)」の話です。まれですが、陰部の症状がないまま関節や皮膚の症状で見つかることがあるので、知っておいてください。淋菌そのものについては、淋菌の記事を見てください。

どんな病気?

米国CDCの性感染症治療ガイドライン(2021年)によると、

メル美陰部に症状がなくても、関節や皮膚の症状で見つかることがあるんだ。

症状

CDCによると、よくみられる症状は、

まれに、肝臓のまわりの炎症(骨盤内炎症性疾患にともなう)、心臓の弁の感染(心内膜炎)、髄膜炎が起こることもあります。

なりやすい人

CDCは、リスクとして次のものをあげています。

ただし、男性での報告も増えているとされています。

急な関節の腫れや手足のぶつぶつは、まれに淋菌が全身に広がったサインのことがあります。性行為の心あたりがあれば、受診のときに伝えてください。

検査

治療

パートナーのこと

まとめ


参考文献

  1. Workowski KA, et al. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021: Gonococcal Infections(Disseminated Gonococcal Infection). MMWR Recomm Rep. 2021;70(4):1-187. https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/rr/rr7004a1.htm (閲覧日:2026年10月5日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。