
メル美ひとり暮らしの80代の祖母が、最近やせてきたの。「年だから少しでいい」って、朝はお茶だけ、昼はパンだけみたい。

プレ男やせるのは、太るよりいいことなんじゃないの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、高齢の人の低栄養の話です。厚生労働省のe-ヘルスネット「高齢者の低栄養予防」(2024年11月29日更新)をもとにまとめました。
低栄養はフレイルのもと
- 低栄養は、フレイルを招く重要な因子で、転倒予防や介護予防の観点からも大切です。低栄養を防ぐことは、健康寿命をのばすことにつながります
- フレイルは、体重減少、疲れやすさ、活動量の低下、歩く速さの低下、筋力の低下の5つのうち3つ以上に当てはまると診断され、転倒、日常生活の動作の低下、入院、死亡などと関連があることがわかっています
なぜ高齢になると低栄養になりやすい?
高齢になると、さまざまな理由で食欲が落ち、体重が減って低栄養になることが少なくありません。
- 歯が抜けた、入れ歯が合わない
- 飲みこみが悪くなり、食事の量が減る
- たくさんの薬の副作用で食欲が落ちる
- 配偶者や知人との死別などのストレス
- ひとり暮らしや高齢者だけの世帯、行動範囲がせまくなることによる食事の抜きや不足
どのくらいの人が?
- 令和5年国民健康・栄養調査では、65歳以上で低栄養傾向(BMI20以下)の人は、男性12.2%、女性22.4%でした。男女とも85歳以上で多くなっています

プレ男65歳以上の女性の5人に1人以上が低栄養傾向なんだ。やせればいいってわけじゃないんだね。
高齢者の目標BMIは高め
| 年齢 | 目標とするBMI |
|---|---|
| 65歳以上 | 21.5〜24.9 |
(日本人の食事摂取基準2020年版。高齢者はフレイルの予防と生活習慣病の予防の両方に配慮して設定)
- 高齢者は、65歳未満よりBMIの下限が高く設定されています。そのため、体重を厳しく管理するより、食事の質を考えて食生活を組み立てることが重要になります
低栄養を防ぐ食べ方
- 体重を減らさない、つまり筋肉量を保つには、たんぱく質が特に重要です。肉、乳製品、魚介、大豆製品に多く含まれます
- 高齢者のたんぱく質の目標量の下限は、フレイルの予防なども考えて、65歳未満より高めに設定されています
- 1日1食や2食ではなく、1日3食を規則正しく決まった時間にとり、3食ごとにたんぱく質を多く含む食品をバランスよくとりましょう
- エネルギーをとるため、ごはん・パン・めんなどの主食を3食必ずとりましょう
- 筋肉量を保つには、定期的な運動も欠かせません

高齢者の目標とするBMIは21.5〜24.9と、65歳未満より下限が高く設定されています。筋肉量を保つために、1日3食を決まった時間にとり、毎食たんぱく質を多く含む食品をとりましょう。

メル美朝ごはんに卵やヨーグルトを足して、3食しっかり食べてもらえるように、祖母と相談してみるね。
まとめ
- 低栄養はフレイル・転倒・介護のもと
- 原因は歯・入れ歯・飲みこみ・薬・ストレス・ひとり暮らしなど
- 65歳以上の低栄養傾向は男性12.2%・女性22.4%(令和5年)
- 高齢者の目標BMIは21.5〜24.9と高め
- 1日3食・毎食たんぱく質・主食も3食、定期的な運動
参考文献
- 厚生労働省 e-ヘルスネット. 高齢者の低栄養予防(最終更新日:2024年11月29日). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-014.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。