
プレ男歯ぐきから血が出るけど、歯の問題でしょ?体の健康とは関係ないよね。

メル美健康診断で「歯周病と糖尿病は関係がある」って書いてあるのを見たことがあるよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、口の健康と全身の健康のつながりの話です。厚生労働省の「e-ヘルスネット」の記事「口腔の健康状態と全身的な健康状態の関連」(愛知学院大学・嶋﨑義浩教授、2026年2月2日更新)をもとにまとめました。
歯周病と糖尿病は、おたがいに影響し合う
- 口の代表的な病気はむし歯と歯周病。とくに歯周病は、さまざまな全身の病気と関連していることが報告されています
- なかでも、歯周病と糖尿病の関連はエビデンスが高いものとして知られています
- 糖尿病があると、免疫の働きが下がって感染しやすくなり、歯ぐきの炎症が進んで歯周病が悪化します。そのため歯周病は糖尿病の合併症のひとつとも考えられています
- 逆に、歯周病のある糖尿病の人に歯周治療を行うと、血糖コントロールの指標であるHbA1cが改善することがわかっています
- つまり、歯周病と糖尿病は双方向の関係にあるといわれています

プレ男歯の治療で、血糖の数値がよくなることもあるんだ!
学会のガイドラインも歯周治療を推奨
- 日本歯周病学会の「糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン」では、糖尿病がある歯周病の人への歯周治療を、血糖コントロールの改善効果があるとして強く推奨しています。歯ぐきの状態が安定したあとも、定期的な管理の間隔を糖尿病でない人より短くすることが勧められています
- 日本糖尿病学会の「糖尿病診療ガイドライン2024」でも、2型糖尿病の人への歯周治療は血糖コントロールに有効として推奨されています
- 糖尿病そのものについては糖尿病の基本の記事もどうぞ

歯周病と糖尿病は、おたがいに悪くし合う関係です。糖尿病がある人は、歯周病の治療と定期的な歯科での管理も大切にしてください。
ほかの病気との関連も
- 歯周病は、心臓の病気、慢性腎臓病、呼吸器の病気、骨粗しょう症、関節リウマチ、がん、早産・低体重児出産などとの関連も報告されています
- なかにはエビデンスが十分でないものもありますが、歯周病を治療して口の健康を保つことは、全身の健康にとっても大切だといえます
口の病気と生活習慣病は、原因が共通
- むし歯や歯周病は、歯みがきなどの口のお手入れの影響を強く受けますが、食生活や喫煙など、生活習慣病と同じ習慣の影響も受けています(コモンリスクファクター)
- だから、口の健康を保つには、口を清潔にするだけでなく、食生活の改善や禁煙も大切。それが全身の健康にもつながります

メル美歯のための禁煙が、体全体のためにもなるってことだね。
年をとってからの「かむ力・飲みこむ力」
- 高齢になって、むし歯や歯周病で多くの歯を失うと、かむ・飲みこむといった口の機能が下がり、十分な栄養がとれなくなる(低栄養)リスクが高まります
- 高齢者の低栄養は、筋肉量の減少(サルコペニア)やロコモティブシンドロームにつながり、要介護のリスクを高めます
- そのため、歯科医療機関や後期高齢者の歯科健診で、かむ・飲みこむ機能の口腔機能検査が広く行われています。複数の機能が下がっている場合は「口腔機能低下症」と診断され、管理が行われます
- 「80歳で自分の歯20本」の達成率は8020運動の記事もどうぞ
まとめ
- 歯周病と糖尿病は双方向の関係。歯周治療でHbA1cが改善
- 日本歯周病学会・日本糖尿病学会のガイドラインも歯周治療を推奨
- 心臓・腎臓・呼吸器の病気などとの関連も報告(エビデンスが十分でないものも)
- 口の病気と生活習慣病は原因が共通。食生活・禁煙が口にも全身にも
- 歯を失うと低栄養→要介護のリスクに。親のかむ力にも気を配って
参考文献
- 嶋﨑義浩. 口腔の健康状態と全身的な健康状態の関連. 厚生労働省 e-ヘルスネット(2026年2月2日更新). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/teeth/h-01-006.html (閲覧日:2026年9月29日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。