
メル美朝起きると、中指の付け根が痛くて、曲げるとカクンって引っかかるの。昼間はわりと平気なんだけど。

プレ男ぼくの祖母は、指の先の関節がボコっとふくらんで曲がってるよ。それも同じ病気?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、指の痛みや変形の話です。日本整形外科学会の「症状・病気をしらべる」の「ばね指」「ヘバーデン結節」「母指CM関節症」をもとにまとめました。
3つのちがい
| ばね指 | ヘバーデン結節 | 母指CM関節症 | |
|---|---|---|---|
| 場所 | 指の付け根(親指・中指に多い) | 人さし指〜小指の第1関節(指先に近い関節) | 親指の付け根(手首の近く) |
| 症状 | 付け根の痛み・はれ・熱っぽさ。進むと引っかかって「ばね」のように動く。朝に強いことが多い | 第1関節が赤くはれる・曲がる。2つのコブができる。強く握りにくい | 物をつまむ、ビンのふたを開けるときに痛む。進むとふくらみ、親指が開きにくい |
| 多い人 | 更年期・妊娠出産期の女性、指をよく使う人、糖尿病・リウマチ・透析の人 | 40歳代以降の女性、手をよく使う人 | 使いすぎ、年齢とともに |
| しくみ | 腱と、腱を押さえる腱鞘の炎症 | 第1関節の変形性関節症(原因は不明) | 親指の付け根の関節の軟骨がすり減る |

メル美付け根が痛くて、朝に強くて、引っかかる…わたしのは「ばね指」の特徴に当てはまるんだ。
ばね指
- 指を曲げる腱は、腱鞘というベルト通しのような組織で押さえられています。指の付け根で腱と腱鞘がこすれて炎症を起こすと腱鞘炎になり、進むと引っかかってばね指になります。さらに悪くなると指が動かなくなります
- 治療は、安静(添え木での固定も)、薬、腱鞘への注射など。注射はおおむね3か月以上症状がおさまることが多いものの、再発も少なくありません。よくならないときやくり返すときは、腱鞘の一部を開く小さな手術を行います
ヘバーデン結節
- 指の第1関節が変形して曲がる、原因不明の病気です。すべての人が強く変形するわけではありません
- 第1関節の近くに、水ぶくれのような透き通ったふくらみ(ミューカスシスト)ができることもあります
- 関節リウマチとはちがいます。第2関節に起こる似た病気はブシャール結節といいます
- 遺伝は証明されていませんが、母や祖母がヘバーデン結節の人は、指先に負担をかけないよう注意する必要があるとされています
- 痛むときは安静に。使わなければならないときはテーピングがすすめられています。ふだんから指先に負担をかけすぎないようにしましょう。治療は、固定や薬、テーピング、注射などで、日常生活に困るほどなら手術も考えます
母指CM関節症
- 親指の付け根の関節(CM関節)は、ほかの指と向き合ってつまむために大きく動く関節で、そのぶん使いすぎや老化で軟骨がすり減りやすいところです
- 手首の親指側の腱鞘炎(ドケルバン病)や、リウマチの関節炎と区別する必要があります
- 治療は、痛み止めの貼り薬、関節を守るやわらかい装具や、親指から手首に8の字に巻く包帯で動きを制限します。足りなければ飲み薬や注射、変形が強いときは手術を行います

指の痛みや変形には、ばね指、ヘバーデン結節、母指CM関節症などがあり、どれも手の使いすぎと関係します。ヘバーデン結節は関節リウマチとはちがう病気です。
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プレ男祖母のは、ヘバーデン結節かもしれないね。指を使いすぎないように伝えてみる。
まとめ
- ばね指:指の付け根の腱鞘炎。朝に強く、引っかかる。注射や小さな手術
- ヘバーデン結節:第1関節が曲がりコブができる。40歳代以降の女性に多い。リウマチとはちがう
- 母指CM関節症:つまむ・ふたを開けると親指の付け根が痛む
- どれも手の使いすぎと関係。安静・固定・テーピングが基本
- よくならなければ注射や手術も
参考文献
- 日本整形外科学会. 症状・病気をしらべる「ばね指(弾発指)」. https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/snapping_finger.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 日本整形外科学会. 症状・病気をしらべる「ヘバーデン結節」. https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/heberden_nodes.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 日本整形外科学会. 症状・病気をしらべる「母指CM関節症(親指の付け根の関節の変形性関節症)」. https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/rhizarthrosis.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。