
メル美母が50歳くらいから、指の関節や膝が痛いって言ってるの。更年期と関係あるのかな。

プレ男年のせいだけじゃないのかもしれないね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、更年期の関節の痛みの話です。日本産婦人科医会の研修ノート「No116 産婦人科診療 こんなときどうする?」(医師向け、2026年)の「関節痛が有意な更年期症状への対応は?」をもとにまとめました。
更年期の女性に多い関節の痛み
研修ノートによると、
- 更年期の女性の40〜60%が関節の痛みを自覚していて、女性ホルモン(エストロゲン)の低下と炎症にかかわる物質の増加の関わりが考えられています
- オーストラリアの45〜55歳の女性の調査では、関節の痛みやこわばりの訴えが51.7%ともっとも多く、閉経後は閉経前より関節炎と診断される人が多かったとされています
- 手指・膝・股関節の変形性関節症は50歳くらいでふえ、とくに手指がふえるため、手指の関節はエストロゲンの低下の影響を受けやすいと考えられています
更年期全般については、女性の更年期を見てください。
ホルモン補充療法(HRT)の効果は人によってちがう
研修ノートによると、
- HRTは関節の痛みを予防する可能性がありますが、改善の効果は人によってばらつきが大きいとされています
- HRTのあとも15〜25%で痛みが残ります。その場合は、変形性関節症、リウマチなどの病気、甲状腺の異常、ビタミンD不足など、いくつもの要因が関わっていることがあります
HRTについては、ホルモン補充療法(HRT)のよくある疑問を見てください。

更年期の関節の痛みには、女性ホルモンの低下のほか、変形性関節症やリウマチ、甲状腺の異常、ビタミンD不足などが関わっていることがあります。痛みが続くときは、ほかの病気がないか確かめてもらいましょう。
いろいろな方法を組み合わせる
研修ノートでは、HRTのあとも残る関節の痛みには、
- ほかの病気がないか確かめ、病気ごとの治療を行う
- 痛み止め(短い期間)などの薬
- 運動:週150分の有酸素運動や、関節のまわりの筋肉を強くする運動
- 体重管理:BMIが1下がるごとに、膝の変形性関節症が進むリスクが9%減るとされています
- 認知行動療法などのこころへのアプローチが、痛みと気分を同時によくすることもある
など、いくつもの方法を組み合わせることがすすめられています。

プレ男運動や体重の管理も、関節の痛みに効果があるんだね。
家族にできること
- 「年だからしかたない」と片づけずに、受診をすすめる
- ウォーキングなどの運動にいっしょに取り組む
まとめ
- 更年期の女性の40〜60%が関節の痛みを感じる。手指がとくにふえる
- HRTは予防の可能性があるが、15〜25%で痛みが残る
- 変形性関節症、リウマチ、甲状腺、ビタミンD不足なども確かめる
- 運動(週150分)、筋トレ、体重管理、痛み止めなどを組み合わせる
参考文献
- 公益社団法人日本産婦人科医会. 研修ノート No116 産婦人科診療 こんなときどうする?「27.関節痛が有意な更年期症状への対応は?」. https://www.jaog.or.jp/note/no116_3_27/ (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。