
プレ男堤防釣りでフグがいっぱい釣れたんだ!動画を見ながら、自分でさばいて唐揚げにしようかな。

メル美フグって、免許がないとさばいちゃいけないんじゃなかった?毒があるんだよね…。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、フグ毒の話です。厚生労働省の「自然毒のリスクプロファイル:魚類:フグ毒」をもとにまとめました。
フグ毒ってなに?
- 毒の名前はテトロドトキシン。神経の信号を伝えるしくみ(ナトリウムイオンの通り道)をふさいで、神経の伝わりを止める神経毒です
- 主にフグ科の魚が持っていて、毒の強さはフグの種類と部位によって大きくちがいます
- とくに肝臓や卵巣などの内臓には、高い濃度の毒がたまっていて、これを食べて中毒になることが多いとされています
- 一般的な調理の加熱では分解しません。唐揚げや鍋にしても、毒はなくなりません
- 人の致死量は、テトロドトキシンにして1〜2mgと推定されています

プレ男加熱しても毒が消えないんだ!唐揚げなら大丈夫だと思ってた…。
原因の多くは「釣り人や素人の家庭料理」
- 日本では近年、年に約10件のフグ毒中毒が起き、患者は約10人。亡くなる人が出ることもあります
- フグ毒中毒は、釣り人や素人による家庭料理が原因になることが多いとされています
- トラフグ属には自然の雑種が多く、種類がわからないフグや、親の種類が見分けられない雑種のフグは、確実に取り除く必要があります
症状:20分〜3時間で、しびれから呼吸停止へ
フグ毒の症状は、食後20分〜3時間ほどの短い時間で出ます。リスクプロファイルでは、症状を4つの段階に分けています。
- 口びると舌の先に軽いしびれ、指先のしびれ。歩くのがおぼつかなくなる。頭痛や腹痛をともなうこともある
- 体が動かしにくくなり、嘔吐のあとまもなく動けなくなる。感覚のまひ、言葉が出にくい。息苦しさ、血圧の低下
- 全身が完全にまひし、声は出ても言葉にならない。血圧が大きく下がり、呼吸困難
- 意識がなくなり、呼吸が止まる。心臓はしばらく動き続けるが、やがて止まり死亡する
- フグを食べたあとに口や指のしびれが出たら、すぐに救急車(119)を呼びましょう

フグ毒は一般的な加熱では分解しません。釣ったフグは自分でさばかず、食べないようにしましょう。
予防:フグは「免許のある人・施設」で
-
食べてよいフグは、国が認めた種類の、決められた部位だけで、有毒な部位は取り除かれていなければなりません
-
フグの有毒部位の除去は、都道府県知事などが認めた人と施設に限って行うこととされています
-
食べられる部位はフグの種類によってちがい、地方によって呼び名もちがうので、釣ったフグを自分でさばいたり、人にあげたりしないようにしましょう

プレ男釣ったフグは海に返すよ。フグはちゃんとしたお店で食べよう。
まとめ
- フグ毒(テトロドトキシン)は神経毒。肝臓や卵巣に多い
- 一般的な加熱では分解しない。致死量は1〜2mg
- 中毒は年に約10件。原因の多くは釣り人や素人の家庭料理
- 食後20分〜3時間で、口・舌・指のしびれから、全身のまひ・呼吸停止へ
- 有毒部位の除去は、都道府県知事などが認めた人と施設だけ。自分でさばかない
参考文献
- 厚生労働省. 自然毒のリスクプロファイル:魚類:フグ毒. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/animal_det_01.html (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。