大人の教養An Evening of Culture

第一幕Act I — Love & Letters

泉鏡花『外科室』麻酔を拒んだ伯爵夫人。「心に一つ秘密がある。うわごとで言ってしまうのがこわい」。メスを持つ医学士・高峰との、9年前の植物園での一瞬のすれちがい

No.0512026年10月5日

泉鏡花の短編『外科室』(1895年「文芸倶楽部」初出)。東京の病院で、伯爵夫人の胸の手術が行われようとしていました。夫人は「麻酔をかけられると、うわごとで秘密を言ってしまう」と麻酔を拒みます。執刀するのは医学士の高峰。じつは9年前、学生だった高峰は小石川植物園で、夫人とすれちがっていたのです。鏡花の出世作の一つとされる、言葉にされない恋の物語を、青空文庫の原文から紹介します。

目次
  1. 作品と作家
  2. 上:麻酔を拒む伯爵夫人
  3. 「刀を取る先生は、高峰様だろうね」
  4. 「あなたは、私を知りますまい」
  5. 下:9年前の植物園
  6. 結び
  7. まとめ

メル美『外科室』って、お医者さんと患者さんの恋の話なんだって。

プレ男手術室で恋?どういうこと?

今回は、泉鏡花の短編『外科室』です。青空文庫の原文(底本:角川文庫『高野聖』)で読みました。とても短い作品ですが、最後は悲しい結末をむかえます。

作品と作家

作品 『外科室』
作者 泉鏡花(1873年11月4日〜1939年9月7日)
初出 「文芸倶楽部」1895年(明治28年)6月
構成 「上」(病院の外科室)と「下」(9年前の植物園)の2つ
語り手 画家の「予」。執刀医の高峰とは、兄弟のように親しい

上:麻酔を拒む伯爵夫人

プレ男秘密を言ってしまうくらいなら、麻酔なしで手術を受けるってこと!?

「刀を取る先生は、高峰様だろうね」

「あなたは、私を知りますまい」

メル美「秘密」って、高峰先生のことだったんだ…。

下:9年前の植物園

結び

泉鏡花の『外科室』で、伯爵夫人は「麻酔をかけられると、うわごとで秘密を言ってしまう」と、麻酔を拒みます。明治28年の作品です。

まとめ


参考文献

  1. 泉鏡花. 外科室(初出:「文芸倶楽部」1895年6月。底本:高野聖、角川文庫、1971年改版). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000050/card360.html (閲覧日:2026年10月5日)
  2. 青空文庫. 作家別作品リスト:泉鏡花(生年・没年、人物について). https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person50.html (閲覧日:2026年10月5日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。