性器ヘルペスの動き(2024年、国の分析):女性は定点あたり6.27で、2010年からゆるやかに増加。女性の40代・50代は2024年に過去最多。男性は3.94で、20代後半が2024年に目立って増えた
性器ヘルペスウイルス感染症の最近の動きについて、国立健康危機管理研究機構の「性器ヘルペスウイルス感染症の発生動向、2024年」(2026年4月28日掲載)をもとにまとめました。性器ヘルペスは全国の約1,000の定点医療機関から報告されています。定点あたりの報告数は、男性は2006年をピークにへったあと2013年以降ゆるやかに増え、2024年は3.94でした。女性は2005年をピークにへったあと2010年以降ゆるやかに増え、2024年は6.27でした。男性は20代〜40代が多く、20代後半は2024年に目立って増えました。女性はどの年も20代がいちばん多い一方、40代と50代はゆるやかに増え、2024年が過去最多でした。性器ヘルペスは一度感染すると体の中にひそみ、再発することがあるため、数字の解釈には注意が必要とされています。

メル美性器ヘルペスって、女性に多いの?

プレ男年齢が上の人でもふえてるって聞いたよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、性器ヘルペスの最近の動きの話です。国立健康危機管理研究機構(国立感染症研究所 応用疫学研究センターなど)の「性器ヘルペスウイルス感染症の発生動向、2024年」(2025年11月15日現在、2026年4月28日掲載)をもとにまとめました。
どうやって数えている?
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの感染で、性器やそのまわりに水ぶくれや浅いただれができる病気です。全国の都道府県が指定した性感染症定点医療機関(1,000弱)から、医師が特有の症状(性器やおしりに、痛みのある小さな水ぶくれや浅いただれが1つ〜たくさん)で診断した人が、月ごとに報告されています。
女性は男性より多く、ゆるやかに増えている
1つの定点医療機関あたりの報告数(定点あたり報告数)は、
| 年 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 2005年 | 4.44 | 6.58(女性のピーク) |
| 2006年 | 4.56(男性のピーク) | 6.49 |
| 2009年 | 3.20 | 4.87 |
| 2019年 | 3.58 | 5.99 |
| 2023年 | 3.60 | 6.03 |
| 2024年 | 3.94 | 6.27 |
でした。
- 男性は2006年をピークにへったあと、2013年以降は増えたりへったりしながらゆるやかに増加しています
- 女性は2005年をピークにへったあと、2010年以降は増えたりへったりしながらゆるやかに増加しています
- 2006年4月に、届出の基準が「明らかな再発は除く」に変わったことが、それ以降の数字に影響している可能性があるとされています

性器ヘルペスの定点あたり報告数は、2024年に女性6.27、男性3.94で、どちらもゆるやかに増えています。女性の40代・50代は2024年が過去最多でした。
年齢別では
- 男性は20代から40代が多くなっています。20代〜30代は2006年をピークに2009年までへり、その後は横ばいでしたが、2023〜2024年に増加に転じ、とくに20代後半は2024年に目立って増えました。40代前半〜50代前半は、2009年以降ゆるやかに増えています
- 女性は、どの年も20代がほかの年代より多くなっています。10代〜20代は2004年をピークにへり、2010年代以降ほぼ横ばいです。一方、40代は2008年以降、50代は2012年以降ゆるやかに増え、どちらも2024年が過去最多でした
数字の見方に注意
分析は、性器ヘルペスは一度感染すると体の中にひそみ、再活性化して症状が出る病気で、届出の対象は初めての感染だが、初めての感染と再発は区別がむずかしいことがあるとしています。ほかの性感染症では若い人が多いのに、性器ヘルペスでは比較的年齢が上の人が多いのは、再発の人が報告されている可能性もあり、慎重に解釈する必要があるとしています。

プレ男年齢に関係なく、ヘルペスは再発することがあるんだね。くり返すときは、再発をおさえる治療もあるって聞いたよ。
性器ヘルペスそのものは性器ヘルペスってどんな病気?、50代以上の性感染症は50代・60代以上の性感染症、尖圭コンジローマの動きは尖圭コンジローマの動き(2024年)を見てください。
まとめ
- 性器ヘルペスは女性(2024年6.27)のほうが男性(3.94)より多い
- 男女ともゆるやかに増加
- 女性の40代・50代は2024年が過去最多。男性は20代後半が2024年に目立って増加
- 再発の人が報告されている可能性もあり、数字は慎重に見る必要がある
参考文献
- 国立健康危機管理研究機構 国立感染症研究所 応用疫学研究センターほか. 性器ヘルペスウイルス感染症の発生動向、2024年(2025年11月15日現在、2026年4月28日掲載). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idss/target-diseases/genital-herpes/2024/20260428GenitalHerpes.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
