淋菌感染症の動き(2024年、国の分析):2020年から男女とも増えたが、男性は2022年から減少。女性は横ばいで、20代前半は2010年代より高い水準。女性では2023年から10代後半が2番目に多い
淋菌感染症の最近の動きについて、国立健康危機管理研究機構の「淋菌感染症の発生動向、2024年」(2026年4月28日掲載)をもとにまとめました。淋菌感染症は全国の約1,000の定点医療機関から報告されています。定点あたりの報告数は2002〜2003年をピークにへり、2016年以降はほぼ横ばいでしたが、2020年から男女とも再び増え、男性は2022年に減少に転じました。2024年は男性が減少、女性は横ばいでしたが、女性の20代前半は2010年代より高い水準が続いています。女性では20代前半がいちばん多く、2023年以降は10代後半が2番目に多くなっています。コンドームの適切な使用をふくむ性教育と、パートナーの検査・治療が大切です。

プレ男淋菌って、最近はふえてるの?へってるの?

メル美女の人では10代もふえているって聞いたことがあるよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、淋菌感染症の最近の動きの話です。国立健康危機管理研究機構(国立感染症研究所 応用疫学研究センターなど)の「淋菌感染症の発生動向、2024年」(2025年11月15日現在、2026年4月28日掲載)をもとにまとめました。
どうやって数えている?
淋菌感染症は、全国の都道府県が指定した性感染症定点医療機関(2007年以降1,000弱でほぼ横ばい)から、月ごとに報告されています。数字は、1つの定点医療機関あたりの報告数(定点あたり報告数)の変化で見ます。
全体の動き
分析によると、定点あたり報告数は、
- 2002〜2003年をピークにへり、2016年以降はほぼ横ばいでした
- 2020年から男女とも再び増えましたが、男性は2022年に減少に転じました
- 2024年は、男性は減少、女性は横ばいでした
男性
- 20代、とくに20代前半がいちばん多くなっています
- 2018年から20代前半で増え、2021年にはすべての年齢で増えましたが、2022年には20代前半から50代前半で減少に転じ、2024年は20代前半の減少が目立ちました
- 10代後半は、2021年から少し増えたあと横ばいで、2024年は2023年と同じくらいでした
女性
- 2000年以降ずっと20代前半がいちばん多く、2023年以降は10代後半が2番目に多くなっています
- 2017年から20代前半で増え、2020〜2021年には20代後半と30代でも増えましたが、2022年以降は20代で増え方がにぶくなり、減少に転じました
- 2020年から増えていた10代後半は、2024年にはへりました
- それでも、女性の20代前半は2010年代より高い水準が続いています

淋菌感染症は2020年から男女とも増え、男性は2022年から減っています。女性は2024年は横ばいでしたが、20代前半は2010年代より高い水準が続いています。
大切なこと
分析は、若い人で多いことをふまえ、国の「性感染症に関する特定感染症予防指針」にあるように、コンドームの適切な使用をふくむ性教育(とくに若い人へ)と、診断された人への安全なセックスの啓発、パートナーの検査・治療が重要だとしています。

プレ男淋菌は薬が効きにくくなってきているんだよね。予防と、パートナーといっしょの治療が大事なんだな。
淋菌感染症そのものは淋菌(淋病)ってどんな病気?、薬が効きにくい淋菌は薬が効きにくい淋菌(薬剤耐性)、クラミジアの動きは性器クラミジアの動き(2024年)を見てください。
まとめ
- 淋菌感染症は2020年から男女とも増え、男性は2022年から減少
- 2024年は男性が減少、女性は横ばい
- 男性は20代前半、女性も20代前半がいちばん多く、女性では2023年以降10代後半が2番目
- 女性の20代前半は2010年代より高い水準
- コンドームをふくむ性教育と、パートナーの検査・治療が大切
参考文献
- 国立健康危機管理研究機構 国立感染症研究所 応用疫学研究センターほか. 淋菌感染症の発生動向、2024年(2025年11月15日現在、2026年4月28日掲載). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/idss/target-diseases/gonorrhoea/2024/20260428Gonorrhea.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
