病気の解説2026年10月12日

HIVの治療に「注射」という選択肢:カボテグラビルとリルピビリンの注射を1か月か2か月ごとに。毎日の飲み薬から切り替えられるのは、ウイルスがしっかりおさえられているなど条件を満たす人

HIVの治療は毎日の飲み薬が基本ですが、ウイルスが長くおさえられている人では、カボテグラビルとリルピビリンの注射(持効性注射剤)に切り替える選択肢があります。研究班の「抗HIV治療ガイドライン」(2026年3月)によると、1か月ごと・2か月ごとのどちらも、飲み薬とくらべて効果が劣らないことが試験で示されていて、日本の8施設の研究でも、切り替えた136人の95%超が14か月の時点までウイルスをおさえていました。一方で、切り替えには、6か月以上ウイルスがおさえられている、2つの薬への耐性がない、B型肝炎がない、決まった日に通院できるなどの条件があり、通院の予定を守れないと薬剤耐性のおそれがあります。

目次
  1. ウイルスがおさえられている人の「薬の切り替え」
  2. 注射の治療:1か月か2か月ごと
  3. 切り替えられる人の条件
  4. 注意したいこと
  5. まとめ

プレ男HIVの治療って、毎日薬を飲み続けるんだよね?

メル美注射で治療する方法もあるって聞いたよ。だれでも選べるのかな。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、HIVの治療の注射(持効性注射剤)の話です。研究班の「抗HIV治療ガイドライン」(2026年3月)の「ウイルス学的抑制が長期に安定して得られている患者での薬剤変更」の項をもとにまとめました。HIVの治療の始め方はHIVの治療はいつ始める?を見てください。

ウイルスがおさえられている人の「薬の切り替え」

ガイドラインによると、

注射の治療:1か月か2か月ごと

ガイドラインによると、

HIVの治療には、1か月か2か月ごとの注射という選択肢があります。ただし、ウイルスがおさえられていることや、決まった日に通院できることなど、条件を満たす人が対象です。

切り替えられる人の条件

ガイドラインによると、注射への切り替えを考えるのは、

などの条件を満たす人です。

注意したいこと

ガイドラインによると、

プレ男毎日飲まなくていい代わりに、通院の予定をきちんと守ることが大事なんだね。

薬剤耐性についてはHIVの薬が効かなくなる「薬剤耐性」、B型肝炎があるときのことはHIVとB型肝炎を見てください。

まとめ


参考文献

  1. HIV感染症および血友病におけるチーム医療の構築と医療水準の向上を目指した研究班. 抗HIV治療ガイドライン(2026年3月) ウイルス学的抑制が長期に安定して得られている患者での薬剤変更(要約、対象患者の絞り込み、どの組み合わせに変更するのか). https://hiv-guidelines.jp/2026/part06-1.htm (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。