病気の解説2026年10月10日

HIVとB型肝炎の両方に感染(重複感染):日本で新たにHIVと診断された人の5〜8%がB型肝炎ウイルスももっている。片方だけの治療は薬が効かなくなる原因に。B型肝炎とわかったらHIVの検査も、HIVの人はB型肝炎ワクチンも

HIVとB型肝炎は、どちらも性行為や血液でうつるため、両方に感染していることがあります。国立健康危機管理研究機構エイズ治療・研究開発センター(ACC)の資料によると、日本で新たにHIVと診断された人の5〜8%がB型肝炎ウイルス(HBs抗原陽性)ももっていると報告されています。HIVを見逃してB型肝炎だけを治療すると、HIVの薬が効かなくなる原因になるので、B型肝炎とわかったときはHIVの検査が必要です。HIVの人で、B型肝炎の免疫がない人にはワクチンがすすめられています。

目次
  1. 両方に感染していることがある
  2. 片方だけの治療は危ない
  3. 治療を始めてから気をつけること
  4. HIVの人とB型肝炎ワクチン
  5. まとめ

プレ男HIVとB型肝炎って、どっちも性行為でうつるんだよね。両方にかかることもあるの?

メル美両方あると、治療はどうなるんだろう。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、HIVとB型肝炎の両方に感染している(重複感染)場合の話です。国立健康危機管理研究機構エイズ治療・研究開発センター(ACC)の医療者向けの手引きをもとにまとめました。どちらも、早く見つけて、きちんと治療を続ければ、コントロールできる病気です(HIV、B型肝炎)。

両方に感染していることがある

ACCの資料によると、

メル美HIVと診断された人の5〜8%に、B型肝炎もあるんだね。

片方だけの治療は危ない

ACCの資料によると、

HIVとB型肝炎は、どちらかがわかったら、もう一方の検査も大切です。片方だけの治療は、薬が効かなくなる原因になります。治療は、HIVと肝臓の専門医がいる医療機関で。

治療を始めてから気をつけること

ACCの資料によると、

(更新)研究班の「抗HIV治療ガイドライン」(2026年3月)の「肝障害」の項によると、B型肝炎があるHIVのある人で、B型肝炎ウイルスにも効くラミブジン、エムトリシタビン、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩、テノホビル アラフェナミドなどを始めたあとに、これらの薬をやめると、重い肝障害を起こすことがあるとされています。

HIVの人とB型肝炎ワクチン

ACCの資料によると、

B型肝炎ワクチンについては、B型肝炎ワクチンの記事にまとめています。

C型肝炎との重複感染については、HIVとC型肝炎の両方に感染(重複感染)にまとめています。

HIVのある人の肝臓の病気全体については、HIVと肝臓を見てください。

まとめ


参考文献

  1. 国立健康危機管理研究機構 エイズ治療・研究開発センター(ACC). HIV・HBV重複感染(HIV感染症の治療の手引き 解説編、Last updated: 2022-09-29). https://www.acc.jihs.go.jp/medics/treatment/handbook/part3/sec04.html (閲覧日:2026年10月10日)
  2. HIV感染症および血友病におけるチーム医療の構築と医療水準の向上を目指した研究班. 抗HIV治療ガイドライン(2026年3月) 肝障害. https://hiv-guidelines.jp/2026/part09-2.htm (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。