病気の解説2026年10月12日

HIVと肝臓:治療中のHIVのある人は、軽い〜中くらいの肝障害が多い。脂肪肝(MASLD)は肝硬変や肝がんに進むことも。B型肝炎がある人は、薬をやめると重い肝障害のおそれ

HIVと肝臓について、研究班の「抗HIV治療ガイドライン」(2026年3月)の「肝障害」の項をもとにまとめました。抗HIV療法を受けているHIVのある人は、HIVのない人にくらべて、軽い〜中くらいの肝障害が多いとされます。B型・C型肝炎の重複感染、ほかの薬、CD4数200未満などが関係します。代謝の異常を背景にした脂肪肝(MASLD)は、肝硬変や肝がんに進むことがあり注意が必要で、テノホビル アラフェナミドやドルテグラビルとの関係も指摘されていますが、因果関係はまだはっきりしていません。また、B型肝炎がある人では、B型肝炎ウイルスにも効く抗HIV薬をやめると、重い肝障害を起こすことがあります。

目次
  1. 治療中の人は、軽い〜中くらいの肝障害が多い
  2. 脂肪肝(MASLD)
  3. B型肝炎がある人は、薬をやめると危ない
  4. まとめ

メル美HIVの治療中の血液検査で、肝臓の数値を見るって聞いたよ。

プレ男薬のせいで肝臓が悪くなることもあるのかな?

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、HIVと肝臓の話です。研究班の「抗HIV治療ガイドライン」(2026年3月)の「肝障害」の項をもとにまとめました。ガイドラインは医療者向けの資料です。

治療中の人は、軽い〜中くらいの肝障害が多い

ガイドラインによると、

脂肪肝(MASLD)

ガイドラインによると、

治療中のHIVのある人は、軽い〜中くらいの肝障害が多いとされています。脂肪肝(MASLD)は肝硬変や肝がんに進むことがあり、注意が必要です。

B型肝炎がある人は、薬をやめると危ない

ガイドラインによると、B型肝炎があるHIVのある人で、B型肝炎ウイルスにも効くラミブジン、エムトリシタビン、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩、テノホビル アラフェナミドなどを始めたあとに、これらの薬をやめると、重い肝障害を起こすことがあります。

プレ男B型肝炎がある人は、薬を自分の判断でやめないことがとくに大事なんだね。

B型肝炎があるときはHIVとB型肝炎の両方に感染(重複感染)、C型肝炎があるときはHIVとC型肝炎の両方に感染(重複感染)、薬と体重はHIVの薬で体重がふえることがあるを見てください。

まとめ


参考文献

  1. HIV感染症および血友病におけるチーム医療の構築と医療水準の向上を目指した研究班. 抗HIV治療ガイドライン(2026年3月) 肝障害. https://hiv-guidelines.jp/2026/part09-2.htm (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。