日本でHIVの治療を受けている人は約3万人(レセプトの全国集計):2024年3月までの4か月に抗HIV薬を処方された人は2万9,680人。いちばん多いのは50〜54歳
日本でHIVの治療を続けている人の数について、第166回エイズ動向委員会(2026年3月)の資料「HIV感染症に関するNDB集計」(関西医科大学・野田龍也教授)をもとにまとめました。国の医療保険のレセプト(診療報酬明細書)の全国データベース(NDB)で数えると、2023年12月〜2024年3月の4か月に、続けて抗HIV薬を処方されていた人は全国で2万9,680人(男性2万7,762人、女性1,918人)でした。年齢では50〜54歳がもっとも多く、70歳以上も2,250人いました。受診した医療機関の場所では東京都が1万1,491人で最多でした。2023年に新しく抗HIV薬の処方が始まった人は1,733人で、届出の数(960人)の1.8倍でした。

プレ男日本で、いまHIVの治療を受けている人って何人くらいいるの?

メル美届出の数は「累計」だから、いま通院している人の数とはちがうよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、日本でHIVの治療を受けている人の数の話です。第166回エイズ動向委員会(2026年3月)に出された資料「HIV感染症に関するNDB集計」(関西医科大学・野田龍也教授、厚生労働科学研究班)をもとにまとめました。
レセプトの全国データベースで数える
- NDB(匿名医療保険等関連情報データベース)は、日本の保険診療のレセプト(診療報酬明細書)のデータがほぼすべて入った国のデータベースです
- 届出の数は、これまでの累計のため、亡くなった人や通院をやめた人が反映されないという課題があります。この集計では、NDBを使って「いま通院して薬を処方されている人」を数えています
- 具体的には、2020年12月〜2023年11月と、2023年12月〜2024年3月の両方で抗HIV薬を処方された人を数えています
- 前回の資料から、生活保護の医療扶助など全額公費の医療を受けている人も対象になり、それまでより7〜8%ほど多く出ています
通院している人は2万9,680人
2023年12月〜2024年3月の4か月の時点で、続けて抗HIV薬を処方されていた人は、
- 全国で2万9,680人(男性2万7,762人、女性1,918人)
- 年齢では、50〜54歳が5,053人でもっとも多く、次いで45〜49歳の4,821人でした
- 60歳以上は5,826人、そのうち70歳以上は2,250人でした

レセプトの全国データで数えると、2024年3月までの4か月に続けて抗HIV薬を処方されていた人は、全国で2万9,680人でした。いちばん多いのは50〜54歳です。
都道府県では
受診した医療機関の場所(住所地ではありません)で数えると、
- 東京都 1万1,491人がもっとも多く、次いで大阪府 3,678人
- 神奈川県 1,753人、愛知県 1,711人、福岡県 1,215人、千葉県 1,001人と続きます
2023年に治療を始めた人は1,733人
- 2023年の1年間に、新しく抗HIV薬の処方が始まった人(9年9か月のあいだ処方がなかった人)は1,733人でした
- 同じ年の感染症法の届出(960人)の1.8倍で、年齢別では1.6〜3.4倍の開きがありました
- この数には、長く治療を中断していた人が再開した場合もふくまれます。また、診断されても薬を飲まずに経過をみている人はふくまれません

プレ男治療を続けて年を重ねている人が多いんだね。早く見つけて治療を続ければ、長く元気に暮らせるってことなんだな。
日本の届出の数字は数字で見る日本のHIV(2025年)、都道府県ごとの届出は都道府県別にみたHIV(2025年)、医療費の支援はHIVの医療費と支援制度を見てください。
HIVと診断されたときの症状の有無は、HIVと診断されたとき「症状あり」と届けられたのは約1割を見てください。
まとめ
- レセプトの全国データ(NDB)で数えると、続けて治療を受けている人は2万9,680人(2024年3月まで)
- 50〜54歳がもっとも多く、70歳以上も2,250人
- 受診した場所では東京都 1万1,491人、大阪府 3,678人
- 2023年に治療を始めた人は1,733人で、届出の1.8倍
参考文献
- 野田龍也(関西医科大学). 第166回エイズ動向委員会 HIV感染症に関するNDB集計(2026年3月度、PDF). https://api-net.jfap.or.jp/status/japan/data/2026/2603/no166_noda_shiryo.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
