基礎知識2026年10月12日

HIVと診断されたとき「症状あり」と届けられたのは約1割:2023年は10.2%。感染したばかりと推測された記載は4.0%。症状がなくても検査を

HIVと診断されたときに症状があったかについて、国立感染症研究所の「病原微生物検出情報(IASR)」2024年10月号の「感染症発生動向調査におけるHIV感染症の診断時の症状の有無, HIV感染初期と推測された記載についての集計」をもとにまとめました。届出で、HIV感染者(エイズを発症していない人)のうち「診断時の症状あり」と報告されたのは、2020年11.4%、2021年12.8%、2022年12.3%、2023年10.2%で、約1割にとどまりました。感染したばかりと推測される記載があったのは4.0〜6.2%でした。一方、エイズを発症して診断された人は、99%以上が症状ありでした。HIVは、症状がなくても検査で見つけることが大切です。

プレ男HIVって、何か症状が出てから気づくものなんでしょ?

メル美じつは、症状がないうちに見つかる人が多いんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、HIVと診断されたときに症状があったかの話です。国立感染症研究所の「病原微生物検出情報(IASR)」2024年10月号の「感染症発生動向調査におけるHIV感染症の診断時の症状の有無, HIV感染初期と推測された記載についての集計」をもとにまとめました。医師が出すHIVの発生届(2024年9月4日時点のデータ)を集計したものです。

「症状あり」は約1割

HIV感染者(エイズを発症していない人)の新しい届出のうち、「診断時の症状あり」と報告された割合は、

年 症状あり
2020年 11.4%(748人中85人)
2021年 12.8%(742人中95人)
2022年 12.3%(632人中78人)
2023年 10.2%(669人中68人)

でした。「症状あり」と報告されたのは約1割にとどまり、多くの人は、症状が出る前に検査で見つかっていると考えられます(症状の欄が書かれていない届出もあります)。

一方、エイズを発症してから診断された人では、「症状あり」は毎年99%以上でした。

HIV感染者の届出で、診断のときに症状があったのは2023年で10.2%でした。

感染したばかりと推測された人

ただし、届出の症状の欄が書かれていない場合があることや、自由記載にもとづく集計であることに注意が必要だとしています。

プレ男症状を待っていたら、エイズを発症してから見つかることもあるんだね。心当たりがあれば、症状がなくても検査を受けよう。

検査を受けるタイミングはこんなときはHIV検査を、感染したばかりの時期の症状はHIVに感染してすぐの時期(急性HIV感染症)、日本のHIVの数字は数字で見る日本のHIV(2025年)を見てください。

まとめ


参考文献

  1. 国立感染症研究所 エイズ研究センター・感染症疫学センター. 感染症発生動向調査におけるHIV感染症の診断時の症状の有無, HIV感染初期と推測された記載についての集計(IASR Vol.45 p162-163: 2024年10月号). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol45/536/536r01.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。