病気の解説2026年10月12日

HIVの薬で、眠れない・夢が変わる・気分が落ちこむことがある:インテグラーゼ阻害薬で不眠や睡眠障害の報告。ドルテグラビルでは、副作用でやめる人の9割以上が1年以内

HIVの薬(抗HIV薬)の、眠りやこころへの副作用について、研究班の「抗HIV治療ガイドライン」(2026年3月)の「中枢神経症状、精神症状」の項をもとにまとめました。インテグラーゼ阻害薬では、不眠、ふだんとちがう夢、睡眠障害のほか、とくに精神的な病気になったことのある人で、頻度は高くないものの、うつや自殺企図の報告があるとされます。ドルテグラビルでは、脳や神経の副作用でやめた人の92.2%が、飲みはじめて1年以内で、女性や60歳をこえる人で多かったと報告されています。

目次
  1. インテグラーゼ阻害薬:不眠、夢の変化、睡眠障害
  2. ドルテグラビル:やめる人の9割以上は1年以内
  3. ほかの薬では
  4. まとめ

プレ男HIVの薬を飲みはじめてから、眠りが浅くなったって人がいるんだ。薬のせいなのかな?

メル美眠りや気分の変化は、まわりに言いにくいこともあるよね。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、HIVの薬と、眠り・こころの副作用の話です。研究班の「抗HIV治療ガイドライン」(2026年3月)の「中枢神経症状、精神症状」の項をもとにまとめました。

インテグラーゼ阻害薬:不眠、夢の変化、睡眠障害

ガイドラインによると、

ドルテグラビル:やめる人の9割以上は1年以内

ガイドラインによると、

インテグラーゼ阻害薬では、不眠やふだんとちがう夢、睡眠障害が報告されています。ドルテグラビルでは、脳や神経の副作用でやめた人の9割以上が、飲みはじめて1年以内でした。

ほかの薬では

ガイドラインによると、非核酸系逆転写酵素阻害薬では、とくにエファビレンツ(販売中止)の、めまい、悪夢、うつ症状などが問題になっていましたが、リルピビリンやドラビリンは、エファビレンツより精神的な副作用が少ないと報告されています。

また、こうした副作用と薬の関係は限られた報告にもとづくもので、はっきりした原因はわかっておらず、さらにデータを集める必要があるとしています。

プレ男眠りや気分が変わったら、がまんせずに主治医に伝えてみるのがよさそうだね。

こころがしんどいときは、こころがしんどいときの相談先も見てください。薬で体重がふえることについてはHIVの薬で体重がふえることがあるを見てください。薬で発疹が出たときのことはHIVの薬で発疹が出たらを見てください。

まとめ


参考文献

  1. HIV感染症および血友病におけるチーム医療の構築と医療水準の向上を目指した研究班. 抗HIV治療ガイドライン(2026年3月) 中枢神経症状、精神症状. https://hiv-guidelines.jp/2026/part09-6.htm (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。