大人の教養An Evening of Culture

第一幕Act I — Love & Letters

徳冨蘆花『不如帰(ほととぎす)』「あああ、人間はなぜ死ぬのでしょう!生きたいわ!千年も万年も生きたいわ!」——愛しあう海軍少尉の夫と引きさかれた浪子。理由は「肺結核」だった

No.0522026年10月5日

徳冨蘆花の小説『不如帰(ほととぎす)』(1898〜1899年「国民新聞」連載)。陸軍中将の娘・浪子は、海軍少尉の川島武男と結婚し、深く愛しあいます。ところが浪子が肺結核にかかると、家のことを気にする姑によって離縁されてしまいます。逗子の海辺で浪子がもらした「あああ、人間はなぜ死ぬのでしょう!生きたいわ!」の一言は、この作品を代表する言葉です。著者の「第百版不如帰の巻首に」によると、この物語は逗子で聞いた実話がもとになっています。青空文庫の原文から紹介します。

目次
  1. 作品と作家
  2. 逗子で聞いた話から(第百版不如帰の巻首に)
  3. 浪子と武男
  4. 肺結核
  5. 「生きたいわ!千年も万年も生きたいわ!」
  6. 引きさかれた二人
  7. まとめ

メル美「生きたいわ!千年も万年も生きたいわ!」って、聞いたことある?明治の小説のせりふなんだって。

プレ男なんだか、ぐっとくる言葉だね。どんな話なの?

今回は、徳冨蘆花の小説『不如帰(ほととぎす)』です。青空文庫の原文(底本:岩波文庫『小説 不如帰』)で読みました。

作品と作家

作品 『不如帰』
作者 徳冨蘆花(1868年12月8日〜1927年9月18日)
発表 1898年(明治31年)から翌年にかけて「国民新聞」に連載。のちに民友社から本に
読み方 連載のときは「ほととぎす」。のちに著者は「ふじょき」とよんだ(青空文庫の注)
主人公 陸軍中将子爵片岡毅の娘浪子と、海軍少尉男爵川島武男

逗子で聞いた話から(第百版不如帰の巻首に)

浪子と武男

肺結核

「生きたいわ!千年も万年も生きたいわ!」

プレ男こんなに愛しあってるのに、どうして別れることに…。

引きさかれた二人

メル美病気の人が、家の都合で離縁されるなんて…。いまなら考えられないね。

徳冨蘆花によると、『不如帰』は、逗子で聞いた「肺結核で離縁された」女性の話をもとに書かれました。1898年から翌年にかけて「国民新聞」に連載されています。

まとめ


参考文献

  1. 徳冨蘆花. 小説 不如帰(「国民新聞」1898〜1899年連載。底本:小説 不如帰、岩波文庫、1938年第1刷・1971年改版). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000280/card1706.html (閲覧日:2026年10月5日)
  2. 青空文庫. 作家別作品リスト:徳冨蘆花(生年・没年). https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person280.html (閲覧日:2026年10月5日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。