幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.120

岡本綺堂「百物語」雨の秋の夜、城の若侍たちは「化け物が出るか出ないか試してみよう」と百物語をはじめた。83番目、灯心を消しに行った帰りの暗い座敷の壁ぎわに、白い女の姿。だれも口にしないまま、100の話は終わった

岡本綺堂の短編「百物語」。弘化のころの9月、上州のある大名の城内で、夜詰めの若侍たちが百物語をはじめます。青い紙でおおった行燈に灯心を100本、話がひとつ終わるごとに暗い座敷を5間ぬけて1本ずつ消しに行く。83番目の中原武太夫が見た白い女の姿は、ほかの者にも見えていました。夜が明けても消えない女は、奥勤めの中老・島川にそっくりだったのです。青空文庫の本文で紹介します。

2026年10月22日

目次
  1. 「妖怪が出るか出ないか試してみよう」
  2. 百物語のやり方
  3. 83番目の帰り道
  4. 「臆病者と笑われるのは残念」
  5. 夜が明けても消えない女
  6. ふた月ののち
  7. 読みどころ
  8. まとめ

プレ男百物語って、怪談を100話したら本当に何か出る、っていうあれ?

メル美そう。綺堂の「百物語」は、それを江戸のお侍さんたちが本気でためしてみる話なの。

今回は、岡本綺堂の短編「百物語」です。青空文庫の本文(底本:原書房『異妖の怪談集 岡本綺堂伝奇小説集 其ノ二』)で読みました。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。

※この作品には、自ら命を絶つ人の話が出てきます。

「妖怪が出るか出ないか試してみよう」

百物語のやり方

83番目の帰り道

「臆病者と笑われるのは残念」

メル美みんな見ていたのに、だれも言わなかったんだ…!

夜が明けても消えない女

ふた月ののち

白い女は、はじめは妖怪と思われ、つぎに人間とされ、最後にまた妖怪とされます。そして島川の死のあと、それが妖怪だったのか生霊だったのかは、「いつまでも解かれない謎」として語られます。

読みどころ

まとめ


参考文献

  1. 岡本綺堂. 百物語(底本:『異妖の怪談集 岡本綺堂伝奇小説集 其ノ二』原書房、1999年). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/card43577.html (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

Further Reading次に読む

  1. 怪談岡本綺堂「離魂病」江戸の御家人・西岡が町で3度見かけた、16歳の妹にうり二つの娘。妹はずっと家にいたはずなのに——盂蘭盆の夜、その娘が門の前を通りすぎたとき、妹は窓辺で冷たくなっていた。「自分で自分の姿を見るときは死ぬ」
  2. 怪談岡本綺堂「妖婆」雪の番町、「鬼婆横町」の大溝のふちに、頭から真っ白に雪をかぶった老婆が坐っていた。素通りした者、声をかけた者、銭を投げた者、刀で斬りつけた者——4人の若侍のその後
  3. 怪談岡本綺堂「影を踏まれた女」十三夜の前の晩、「影や道陸神」の子どもたちに影を踏まれた17歳の娘・おせき。それから月も日の光もこわがるようになり、1年後、行者の蝋燭の火で壁にうつった娘の影は——江戸の怪談